2024.9.28
暑くもなく寒くもなく、ぶらぶらするには絶好の土曜日。
14:00に東京メトロ竹橋駅改札に集合した面々。
今回ののオカタケ散歩は趣向を変え「ビルぶら編」と題し、
近代建築の粋を観て回る算段です。
ちょっと早く着いちゃったんで地上へ出てみると・・・
おお、お濠に掛かった壮麗な「竹橋」が目の前に!
案内板を見ると元は仙台藩の伊達政宗公が竹で作った橋を架けたんだとか。
何枚か写真を撮っていると時間です。
集合場所の「毎日新聞社方面改札」前に戻ると皆さん既に集合。
そうです、改札と直結している毎日新聞社の入った建物が今回のスタート地点の「パレスサイドビル」。
1966年 林昌二の手によるモダニズム建築の金字塔とのこと。
円筒形の部分はエレベーターホールになっています。
これがその内部。
なにやら地球防衛軍の基地の様相。
エレベーターの呼び出しボタンが地面から生えてます。
低層階部分に食堂等を中心としたショッピングモールがありますが、そこにあるこの階段も正にモダニズム。度々映画やドラマにも登場したとのことです。
次に一行が向かったのは歩いてすぐの
「東京国立近代美術館」。
1952年 谷口吉郎の手による幾何図形の美学を追求した建築。
こちらは何と常設展示の観覧は500円(65歳以上はタダ!)だそうで、一行で入館。50分後にミュージアムショップ前に集合ということでひとまず散開、各自観覧します。
途中で気づいたが各部屋ごとに趣向を凝らした膨大な収蔵作品を観て回るのにこりゃ半日は掛かる!
原田直次郎「騎龍観音」、和田三造「南風」、岸田劉生「道路と土手と塀」等今会期展示されている重文作品に見とれているとアッという間に時間に・・・何とか集合時間に間に合いましたが、ミュージアムショップ見れませんでした(涙)
これも途中で気づいたんですが、館内作品の大半は撮影可能だそうで、気づいたときには後の祭り。改めてゆっくり伺いましょう。
この後一行は、竹橋→飯田橋→銀座一丁目→有楽町と電車&徒歩で移動。
1933年 SCR8階建てのネオルネサンス様式 明治屋
京橋の親柱
擬宝珠の乗った立派なもの。1959年に埋め立てられた京橋川に架かっていたのが「京橋」。
対になっているのはランタン付きの親柱。
ここには築地市場が開かれるまで1664年から続く青物市場があったそうです。
そして・・・銀座へやって来ました
これが奥野ビル。
ギャラリーがたくさん入っています。
一階の丸窓とたわわに実った柘榴の木が印象的でしたが・・・
何と!
手動式のエレベーターが現存しています。
上の階数表示板、映画で見たことありますね!?
勿論、電力で動いてますが、人が乗り降りする際は各自が手でドアを開け閉めするんですよ。
そしてまた移動
新橋の駅前SL広場では丁度古本市を開催中でしたが師匠の電池はそろそろ切れてきたようで後ろ髪引かれる思いで物色は無し・・・
この特徴的な壁面は「ニュー新橋ビル」。よくニュースでサラリーマンが街頭インタビュー受けてる所です。
オカタケ師匠もビックリ。
内部に貼られたタイルは一枚一枚職人さんの手焼き。
階段の横には隙間があって、階下の光や食べ物のいい匂いが漂ってきます。
そろそろ(早くも?)有志による打ち上げの時間ですかね!?
「この辺は庭だ」とのM先輩のエスコートで全員でガード下の居酒屋へ・・・
電車の通過音も乙なツマミかな!?
乾杯前に喉が鳴る。
そしてこの日はオカタケ散歩常連メンバーの直木賞研究家・川口則弘先生の著書「文芸記者がいた!」が先日、本の雑誌社から出版されたのを記念して皆で乾杯!!オメデトウございます。
黒子に徹した新聞、週刊誌等の文芸記者たちが勃興期からどのようにメディアを盛り上げ、今日の文学賞ブームを作り上げたのか?この先の文芸の向かうところはどこなのか?直木賞・芥川賞研究に心血を注いだ著者だからできた労作です。2022~2024年にかけて本の雑誌に連載された「文芸記者列伝」に大幅加筆修正を加え、24の章立てで非常に読み易くかつ文学好きには堪らない裏話の連続となっています。
記念にご署名いただきました!
次は忘年会ですかね?
一年の経つのはほんとに早い・・・