暑くて暑くて大変だぁ。
でも、ビールに枝豆、トコロテン。行水、ハゼ釣り、風鈴市。
やっぱり日本の夏はムシっとしてジリっと来なきゃ気分が出ない。
この時期限定の楽しみも様々ですから、ひとつ心置きなく今年も欲張って夏を満喫だぁ。
先月はまだ梅雨真っ盛りだったことも何だかずいぶん前のことみたいな感じもします。
でも、やっぱり雨に読書はよく似合う。
と、言うわけで6月の読書メーターからボチボチ読めたウチ●の読書の足跡です・・・。
2013年6月の読書メーター読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2037ページ
ナイス数:25ナイス
キリン The Happy Ridder Speedway(5) (YKコミックス)の
感想
遂にマッハ復活!?様々な思惑の交差するデス・レースへ向けて動き出す男達。もはや惰性で購入していたが、果たしてこの先ストーリーは花開くのか否か。とりあえずこの刊での見どころは印象的ないくつかのコマでの構図位かな・・・。まるでアメリカン・モダンアートの雄、エドワード・ホッパーの画を見ているような印象を受けました。そういえば、岡崎京子も祥伝社「ヘルタースケルター」の中でホッパー‘52年の作「朝の日差し」を巻頭カラーで模写してましたね・・・。
読了日:6月30日 著者:
東本昌平
アマゾン・ドット・コムの光と影の
感想
2005年の発刊後、かなり時間が経過して周囲を取り巻く状況は大きく変わってきているが、ユーザー側からすればやはりアマゾンはつい利用したくなる魅力に溢れている。早い、見つかる、選べる・・・リアル書店を含め、他の追随を許さないサービスも多い。しかし、ちょっと待てよ。これ程までに便利で良いのか?本当に必要なのか?タイトルにもあるとおり、(光の中では目に見えないかも知れないが)強烈な「影」の部分は間違いなく「有る」。人間の程を超えた行いは常に疑ってかかるのが正しい姿勢、と確信しております・・・。
読了日:6月27日 著者:
横田増生
夜は短し歩けよ乙女の
感想
食わず嫌いは損をする。誰かに影響を受けて毛色の違った本を読むのも悪くない・・・と、最近は一寸チャレンジ期間を設けてみました。挑戦第一段がこの本だったんですが・・・撃退されました。文体や「黒髪の乙女」さんのキャラクターは好感の持てるものでしたが、特に終章でのファンタジー色アメアラレ。積ん読本の中にもう一冊森見作品「宵山万華鏡」があるんですが、直ぐにやっつけちまうか、さもなくば当分触手が伸びないかのどちらかだなぁ・・・。
読了日:6月24日 著者:
森見 登美彦
老人とカメラ―散歩の愉しみ (ちくま文庫)の
感想
路上で予想外のものに出くわしシャッターを切る。「VOW」なんて本もあったが、赤瀬川さんが本家本流と言ってよろしいのかと・・・。本をめくると片方のページに白黒写真、片方のページにキャプション、と言いますか、人を喰ったようなタイトルと原稿用1紙枚ほどの解説文がある。この文を読んで初めて「ええっ!」と思って写真を見返したり。一方、侘び寂びの世界に遊ぶ俳句・俳画ならぬ「俳写真」と言ってよい一連の作品も渋楽しく必見です。
読了日:6月22日 著者:
赤瀬川 原平
葉隠入門 (新潮文庫)の
感想
何やら自分の中では宮本武蔵「五輪書」と新渡戸稲造「武士道」とイメージがごっちゃになっていたのが山本常朝「葉隠」であることが判明。「武士道といふは、死ぬ事とみつけたり」の有名な一句以外は予備知識のない状態で読んだが、実はこの一句が「葉隠」全体を象徴する大いなる逆説であることを知りました。三島由紀夫による現代語訳で様々なな奉公人(現代語訳→サラリーマン。)への処世訓から恋愛論まで当時の人たちの活々したエピソードなども織り込み、内容は多岐にわたっています。書の心得があったら、抜粋して額などにしてみるのも一興!?
読了日:6月16日 著者:
三島 由紀夫
語彙・読解力検定公式テキスト 合格力養成BOOK 準1級の
感想
あれ~、2級テキストの方が高度だったような??テキストよりきっと難しい問題が出るんだろうな・・・と、思っていたらズバリ、そのとおりでした。ただ、巻末にある模擬演習、これは本番対策として有効。特に時間配分を考える上で参考になります。まあ、受検する人はきっと皆さん購入するんでしょうから美味しいですネ。時事的な設問もかなりあるので近い将来的に改訂もあるでしょうし・・・。
読了日:6月15日 著者:
朝日新聞社,ベネッセコーポレーション
香具師の旅 (河出文庫)の
感想
解説は三島由紀夫と田中小実昌の奇妙な共通点に言及している。、三島氏とは友達になれそうもないが、田中さんとは友達になってみたいなぁ。周到に作りこまれた三島作品に対して、田中さんは基本、「作らない」作家である、とも。どうりで途中まで本書が小説であることに気付かなかったわけだ。リアルタイムの田中さんをあまりよく知らないのですが、亡くなられたのが非常に惜しい。この路線の小説をもっともっと書いて欲しかった。
読了日:6月14日 著者:
田中 小実昌
「江戸前」の魚はなぜ美味しいのか (祥伝社新書199)の
感想
雑誌「つり情報」元・編集長の藤井克彦氏の好著。「江戸前の素顔」を読んだ際も快哉を叫んだものだが、本作では持論に更なる深化を見せている。かけがえのない海を単なる商売道具としか見ていない霞ヶ関為政者に喝を与え、広辞苑の釣りジャンル改訂協力者としては頑固なご意見番の顔を覗かせる。江戸前から既に失われてしまった魚、文化も多いが、どっこいまだ生き残っているものも多数あることを多くの方に知って欲しい。スズキの漁獲高で東京湾が全国の約2割を占め首位を独走していることや、かつては羽田沖でサワラがとれたこと等、は吃驚。
読了日:6月13日 著者:
藤井 克彦
輝ける闇 (新潮文庫)の
感想
いつもの深夜晩酌読書。ウェイン大尉の口を借りて「スコッチはメタリック・スメルがするが、バーボンはワイン・スメルですよ。・・・とりわけこれは特別」と言わしめたジャック・ダニエルを偶然飲みながら。読了後にやっと之は小説だったのか、と気づいた。作家・開高健の自己再生の私小説だったのだ、と。解説等で三島由紀夫や吉本隆明が本作に批判的な意見を述べているらしいのも勲章。「君たちは最前線に行ったというのか?」作家として想像力よりさらに重要な資質、それは尽きぬ好奇心と行動力。願わくは、じとっとした夏の夜に読みたかった。
読了日:6月2日 著者:
開高 健
読書メーター
↓↓↓7月は業務繁忙期。読書していると寝落ちの確立急上昇。でも、やっぱり読みたいんだなぁ・・・。夏に合う本探してみませんか?応援ひと押しよろしく!
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