例年通りに年末年始も働き続けて、近頃やっと普通の生活ペースに戻ってきました。
(まあ、世間一般の方とは半日ずれてはいますが・・・)
ご挨拶まだの方には・・・本年も何卒よろしくお願いいたします。
昨年末のインフル禍は収まりましたが、なんだかんだで出漁は叶っておりません(涙)
スミイカ後半戦どころか終わっちゃうよ・・・
キスも渋くなる前にいってみたかったんですがねぇ。
まあ、いちおう年頭に今年の目標といいますか、願望を一つ記しておこうかな、と思います。
「スーパーモンスターマゴチ(65㎝以上)をゲット」
ほとんど運の世界です。
もちろん、テクや道具なども大切ですが、打席数を増やすことでチャンス増加に繋げたいですね~。
(打席数を増やすのは各方面への様々な調整力や根回し、心遣いetc・・・とにかく大変なのですよ)
実は、こんな目標を掲げたのもいまだお蔵入り中の「高級額」があるからなのです。
70センチ級までイケそうなのと、その下サイズを購入。。
大きい方はぜひとも船長に魚拓を撮ってもらってスーパーモンスターを収めたいものです。
その下サイズはこんなの入れて飾っちゃってますが・・・
県立神奈川近代文学館で行われた「泉鏡花展」のポスター。
図案は金子國義画伯の筆による花魁。
(この絵の現物も見てきましたが、小品ながら魅入られてしまいそうな迫力でした。)
白抜きの題字もとても素敵です。
釣りに行けない時の慰みは活字の宇宙に遊ぶこと。
2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1463ページ
ナイス数:61ナイス
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)の感想
風呂で思わず音読。(太宰は私が読点を打ちたいところに全て読点を打ってくれています。)無頼派と呼ばれる人たちに共通することは、「結婚している」ということ。無頼を気取るのであれば、結婚などしなければ良いものを・・・と思うが、結局は自らの虚無感を埋めきれない弱い一面を持っている者には、一定の理解者が必要であり、出現するものなのであろう。(妻であれ、読者であれ。)無頼派つながりで石川淳のことを調べたら、私の好きな作家、石川直樹(冒険家、写真家でもあります。)が孫であるとのこと。ああ、ビックリ!
読了日:12月30日 著者:太宰治
窓の魚 (新潮文庫)の感想
コップに満たされた水のなかでも、見た目の静寂とは裏腹に激しいブラウン運動が行われている。一見平静を装ってはいるが、登場する二組・男女四人のカップルの心の中にも得体のしれない不安や飢餓感が渦巻いているのが徐々に明らかになってゆく。ナツ、トウヤマ、ハル、アキオ各人の視点から見た四章で構成された、鄙びた温泉旅館での一夜。翌朝、旅館の池には死体が浮かぶ。(ミステリーではないのですよ、念のため。)解説で中村文則が指摘する通り、圧倒的な感性の豊饒さに辟易することしばしばですが、「余韻に浸りたくなる」点はその通り。
読了日:12月25日 著者:西加奈子
ベトナム株 中国株に続く新興国株の成功法則の感想
ベトナムについて興味を持ったもので・・・・2007年時点の内容ですから参考程度に。紹介されている企業の社長等の顔写真が載っていますが、これが皆さん非常に良い顔されてます。福々しいというか、屈託のない良い笑顔をされている方が多い。「未来は僕らの手の中」と、いった印象。50年代、60年代の日本もこのような感じだったのかな。
読了日:12月21日 著者:戸松信博
日本辺境論 (新潮新書)の感想
日本が辺境であることが「定説」であるとは知らなかった。丸山眞男、澤庵禅師、養老孟司etc・・・。辺境に対して当然「中央」があるわけで、古くは中国、新しくは欧米。「外部に上位文化がある」、という信憑が私たちの学びを動機付けてきた。そして、それはまた私たちの宗教性をも形作っている。張良と黄石公の沓の逸話を描いた彫り物が西本願寺の唐門に掲げてある、このことは技芸の伝承や宗教性の本質にも関わるエピソード。先般、中国共産党中央規律委員会で習近平が、党幹部に読むよう指示した56冊の中に本作が挙げられていたそうだ。
読了日:12月20日 著者:内田樹
劇画ヒットラー (ちくま文庫)の感想
妖怪界の大御所、水木しげるの力作。戦争ものも相当描かれていますが、本作はまるで妖怪もの。ヒットラーというと、ファシストのアイコンとしての一面ばかりが強調されるが、自称「芸術的画家」だったルンペン時代やドイツ労働者党の会合に初参加した際のエピソード等は微笑ましいばかり。まさか、この男が「ヒットラー」になろうとは本人以外は夢にも思わなかったことであろう。しかし、一人の狂人の戯言に国中が巻き込まれていったのは偶然と必然、何よりも国内に渦巻く負のパワーによるところだったのは間違いのないところであろう。
読了日:12月18日 著者:水木しげる
怪談えほん (5) ちょうつがい きいきいの感想
岩崎書店・怪談えほんシリーズの5巻。加門七海・作、軽部武宏・絵。このシリーズは作者と絵師のセレクトが絶妙。大人の世界ですね。いきなり子供に渡すのは厳禁。まず大人が確かめてからにしてください。
読了日:12月14日 著者:加門七海
怪談えほん (6) かがみのなかの感想
岩崎書店・怪談えほんシリーズの6巻目。恩田陸ですよ。樋口佳絵の絵が最高に怖い。子供のころは、鏡、特に夜に覗き込むのが怖かったです。見てはならないものが映り込んでいたらどうしよう、とかね。ありえないものを食べる、というのも恐怖の王道です。引き続き子供にはトラウマ必至。
読了日:12月14日 著者:恩田陸
怪談えほん (7) おんなのしろいあし (怪談えほん7)の感想
カミさんが読み聞かせボランティアをやってて、絵本をたくさん借りてくる。その中から拝借。岩井志麻子+寺門孝之、最高のコラボですね。「ぺたぺた・・・」と、ついてくる足の音。恐ろしきオノマトペ。胸の奥の心張棒がポキッと折れたら後ろも振り向かずに逃げることしかできません。岩崎書店・怪談えほんシリーズは、子供には怖すぎますね。トラウマになります。
読了日:12月14日 著者:岩井志麻子
読書メーター
西加奈子さんはこのたび直木賞を受賞されました!
おめでとうございます。テヘラン生まれと異色の生い立ちを持つ作家さんです。
これからますます注目を集めていかれることでしょうね。
ひとに本を薦めるのは、実はとっても難しいんです。。。
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