本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

春来たり・2月読書の記録です。

2018-03-25 23:27:00 | 




今晩は(^^♪


おやおやっ

東京ではなんと桜が早くも見頃になってきていますよ!

今年はなにやら季節の進行が例年とは違うようです。

(花粉アレルギーの始まりは異様に遅かったですし。)

東京湾奥では大黒や本牧の釣り公園の目の前に遊漁船が集結。

この時期にチョットありえない脂の乗り具合のアジが釣れ盛っているようです・・・


予報では今週早くも夏日になる日もありそうな気配。

地球温暖化?というより、四季の移り変わり方が変わってきているような・・・

特に春と秋が短くなってきているような気が!?


今月は何とか月替わり前に読書メーターのデータを捕まえられましたのでこちらから春待つ2月の読書の記録です。







2月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1170
ナイス数:27




荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)感想

荒木飛呂彦氏の映画愛、ホラーに続いてこちらには「サスペンス」。巻頭に自薦ベスト20の表があり、早速第3位にランキングされている「96時間」(2008仏)を観た。最高に良かった!主人公の元CIA工作員ブライアンを演じるリーアム・ニーソンの(日本でいえば高倉健?)仕事は貫徹、時代には乗り切れない感じに大いに共感。荒木氏の言う通りこれは「男泣きサスペンス」の傑作だ。観客にどのように主人公の犯す違法行為や反社会的行為に共感を持たせるのか、この難しい点をクリアして男泣きのロジックを見事に物語に昇華。次々いきますよ!

読了日:02月28日 著者:荒木 飛呂彦



宵山万華鏡宵山万華鏡(集英社)感想

これはホントに良くできた、しかし自分にとっては手強い本だった。目次から六篇の祇園・宵山に関する短編集と思いきや、永遠に終わらない異世界・閉じた宵山にまつわるフラクタル構造の物語。六篇其々が違うヒトの視点から語られるが、おもわぬ所で其々のヒトが交錯する。どういう結末を迎えるのかハラハラしましたが、きっちり一周廻ってそこそこにナイスなエンド。一作目「夜は短し歩けよ乙女」でそのファンタジーの嵐に負け、どえらく長い事積んであった本でしたが、もっと早く読んだらよかった。

読了日:02月25日 著者:森見 登美彦



しずく (小学館文庫)しずく (小学館文庫)感想

小学館文庫異色短編傑作選1。SF風や不条理など盛りだくさんの滝田ゆう短編集。しかし、やはり一番味のあるのは時代物。昭和7年、墨田区に生まれた作者ですから、周りには徳川の世をその目で見たお年寄りもまだまだご健在だったことでしょう。そこら辺から聞き伝えたか、何ともとぼけた味のある絵柄に今の世と変わらぬ打算や欲を持った侍たちが生き生きと動き回ります。いわば古典落語のテイストですね。

読了日:02月20日 著者:滝田 ゆう



心にナイフをしのばせて心にナイフをしのばせて(文藝春秋)感想

1969年4月、川崎の高校で起きた首を切断するという凄惨な同級生殺し。作者の奥野修司氏は神戸の「酒鬼薔薇」事件に触発され、今では世間から忘れ去られた事件を掘り下げる。しかし、少年法や個人情報保護の観点から被害者と加害者の関係性や加害者のその後については追跡が困難に。被害者家族に寄り添い、家族のモノローグという形態を借りてその後家族が歩んだ茨の道を記す。執拗な取材が結実し、終章間際にようやく現在の加害者の状況が判明するが、何ともやりきれない結末。果たして本作が被害者家族にもたらしたものは何だったのか考える。

読了日:02月10日 著者:奥野 修司



荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)感想

「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木氏のホラー映画論。巻頭にランキングを掲載し、ジャンル分け。体系的にホラー映画の見どころを解説。思い起こせば子供のころ~若い頃までは結構ホラー映画を観ましたが、大人になってからは・・・。当時は雑誌やTVで情報収集、映画館へ行けばパンフレットを買い、隅まで読む。重層的な楽しみ方をしている人も多かった。しかし、荒木氏の「ホラー」カテゴライズは非常に間口が広い!「エイリアン」も「ジョーズ」もホラー。早速ホラー熱復活、という訳ではありませんが「アイ・アム・レジェンド」買っちゃいました。

読了日:02月01日 著者:荒木 飛呂彦




読書メーター









結局、今年は大量のイカストックは出来ずじまい・・・

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やれやれ、1月読書の記録です。

2018-03-07 00:53:00 | 



今年は来るのが遅くて助かるなぁ~

(もしかして、体質改善して大丈夫になったのかしら?)

なんて思ってたら・・・ついに来ましたね。。。花粉


例年、薬の飲み始めは頭はいたくなりやすいわ眠気は出やすいわで散々。

目のかゆみだけはホントどうにかして欲しいわぁ~。

(酒飲むとより痒くなるんです)



さて、読書の方は硬軟織り交ぜボチボチいってますが、中々スケールの大きい作品は読めません。時間が無尽蔵にあればチャレンジしたい作品もありますが、当面はお手軽なもの中心となるのはやむなし。
それでは、いってみよお~





真昼の星空 (中公文庫)
真昼の星空 (中公文庫)米原万里

中央公論新社 2010-10-03
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資本主義社会のアイコンとしての東京ディズニーランドの薄気味悪さを指摘。薄々気づいていたが、見事に言語化していただきありがとうございます!年月を経て相変わらずの辛辣なご指摘多数ですが、中には経年の重みに耐えきれなかった作品もあり玉石混交といったところか!?

読了日 2018.1.5 



砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)桜庭 一樹

角川グループパブリッシング 2009-02-25
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とても良かった。これは「不思議な本です。」作者が言っているのだから間違いない。現在の桜庭一樹を形作る上で重要な役割を果たしたのである。(詳しくは巻末の作者あとがきに。)中学二年の山田なぎさに、僅か9月ひと月ほどの間にかけがえのないヒトができ、消えてしまう。この事件を経て、兄・友彦共々なぎさは子供ではなくなってしまう。胸の奥の柔らかい所に、役に立たないへっぽこ武器で世界と戦いながら死んでいった13歳の仲間が居たことを刻み付けながら。

読了日・2018.1.10



半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫)
半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫)岡本 綺堂

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なぜか4巻飛ばして5巻。半七老人の語りもいよいよ佳境。話の作りも複雑化。まあ、昔も今も若者は浅はかで、地方のヒトは物見高く、悪女は執念深く、デフォルメ効かせて物の怪の影をちらつかせ、江戸風情と季節の風物詩をトッピングさせれば「あいよ!いっちょうあがりでい!」。「蟹のお角」という凄いキャラクターが登場してきますよ!

読了日・2018.1.15



子どもは判ってくれない (文春文庫)
子どもは判ってくれない (文春文庫)内田 樹

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上梓後すでに15年の時を経て、内田先生のおっしゃるように十二分にリーダブルな本。(ほんの一部、予想が外れてしまった「風通しの良い国交とは」なんて章もあるにはありますが・・・)私には珍しく、心しておきたい箇所には書き込こみ・傍線記入。これはぜひともカミさんや子供にも読ませて「内田先生かくかたりき」と喧伝するため。あ、これは「しつけ」を越えた「ファミリアル・ハラスメント」か!?ボーダーラインは限りなく透明に近いグレーですが自分が他人に「呪い」をかけずに生きていくことは中々に難しそうです・・・

読了日 2018.1.20



勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー
勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー勝間 和代

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2009年、丁度日本の経済もズタボロになっていた時期に出た本。竹中平蔵氏はじめ、金融各界の一人者と勝間氏の対談本。今日的には正直、目新しさは全くない・・・と、思いきや唯一、第四章「金融から未来を考える」大和総研・河口真理子氏のCSR(企業の社会的責任)、SRI(社会的責任投資=社社会的に責任のある活動を行っている企業に対して投資を行うこと。)に関する話には興味をひかれた。企業にとって目先の財務状況はそりゃ大切だが、サステイナブル(持続的)な企業・社会づくりを目指すところはどんどん応援しなきゃ!です。

読了日 2018.1.25









イカ釣りの用意はしてあるんですがねぇ。。。

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