「南岸低気圧」ですか!?
今年の流行語大賞に入りそうな勢いですね。
一先ずは今週の南関東、雪予報は消えたようで良かったですが、先週の大雪には度肝を抜かれました。
被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げます。
私も危うく、一歩間違えば東急東横線の追突事故に巻き込まれるところだったんですが、少し前にスルーしておりました。
JR南武線はあちこちで停止しながら、間一髪自宅最寄駅まで到着することができました。
が、しかし最寄駅から自宅までは「ラッセル」!!
いちばん吹雪いてる時刻だったんです。ヒザくらいまである新雪の中をやっとこさっとこたどり着きました。
我が職場でも二週続きの大雪で、大混乱の様相を呈しておりまして、影響は未だ続いております。
もう勘弁して欲しいなぁ~。
で、唐突に1月読書の足跡です。
2014年1月の読書メーター読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2081ページ
ナイス数:27ナイス
火宅の人 (上巻) (新潮文庫)の
感想
小説とは「作者の奔放な構成力によって、、登場する人物の行動や彼等を取り巻く環境・風土の描写を通じ、非日常的な世界に読者を誘い込むことを目的とする散文学。」(新明解)であるとすれば、これはまさしく「小説」。主人公・桂一雄の己に正直な生き様は、男なら憧れよう。このような夫・父を持ったら家族は大変ではあろうが・・・。すべての問題を放り出して米国へ遁走した一雄に待ち受ける試練や如何に。火宅=煩悩の止む時が無く、安らぎを得ない三界(さんがい・全ての生けるものが過去・現在・未来にわたって次々に生まれ変わるという境遇)
読了日:1月23日 著者:
檀一雄
マイルス・デイヴィス完全入門―ジャズのすべてがここにある (ベスト新書)の
感想
以前読んだ「超ジャズ入門」が中々に面白かったので。著者(スイングジャーナル元編集長)のマイルス心酔ぶりも相当なものです。この本を読んで分かったのは、私が聞きたかったのはジャズより「マイルス」だったのかも・・・ということです。当然CDショップへGO!!
読了日:1月20日 著者:
中山康樹
包丁一本がんばったンねん (就職しないで生きるには 2)の
感想
好きなことを好きなようにやり、結果として何とかなっている・・・。ひとえに作者の「人間力」が高かったんだと思います。(あと、頭も良い方だなと・・・それを表に出さないのが賢さ。)京都の女性の喋り言葉が好きなんですが、男の京言葉もなかなかよろしいですね。
読了日:1月15日 著者:
橋本憲一
神も仏もありませぬ (ちくま文庫)の
感想
地に足が着き、一本芯の通った生き方をしているヒトの周りには魅力的な人々が集まるんですね。「山のデパートホソカワ」に出てくるニコニコ堂さんはとっても面白い人ですが、何と、つげ義春「無能の人」のモデルになった人らしい。息子のユウ君(長嶋有)は芥川賞取っちゃうし。「他人のうさぎ」の何と重厚なことよ。こういう体験に基づいたモノを書ける人がこれからの日本にどんどん、殆ど居なくなっていく、という恐ろしい事実。こうだったら良いなぁ、と思うのと正反対の方向に突き進んでいくこの国を見て佐野さんなら何というのか?
読了日:1月12日 著者:
佐野洋子
発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)の
感想
誰でも発達障害的な性質を一部は持っていると思うのが分かり、ちょっと不安になってしまう一冊。明確な線引きは無い、と言っていいのでしょうが、要はバランスが大切。部分が突出しているのは生きにくい。アメリカ人の「好奇心に関与する遺伝子のデータ」が興味深かった。アメリカ人が他国民と比べて図抜けて好奇心が高いらしい。これは米国社会が好奇心やチャレンジ精神旺盛な欧州移民をルーツとしているからではないか、と。だから危険なカーレースや危険なスポーツ、リスクの高い投資、ドキドキさせるようなアクション映画が好きなのね・・・。
読了日:1月8日 著者:
星野仁彦
発達障害かもしれない 見た目は普通の、ちょっと変わった子 (光文社新書)の
感想
軽度発達障害と言われるジャンルの研究は最近までこれ程進んでいなかったのか、と驚いた。自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)は近年非常に増加しているように書かれているが、その原因の大部分が不明、であるとも。職場や家庭内の個性的な人々もどこまでがその範疇に含まれるのかがよく分からないが、明確な線引きはないようなので、とにかく包容力のある社会が大切ですね。
読了日:1月6日 著者:
磯部潮
女がひとり頬杖をついての
感想
「りゅうりぇんれんの物語」50頁という長大な詩。が、しかし、その量を凌ぐ圧倒的な力。最近ちょこちょこ読む佐野洋子さんと茨木のり子さんがオーバーラップするのも、さばけたオバチャン(失礼!)というだけではなく、若い頃の戦争体験が作品の根底に流れているからか。21世紀の日本を舵取りしている連中には、体験のない奴らと体験に蓋をしてしまった奴らしかいないのかな、と憂えるばかり。自分もその一員には違いないのだが、「想像力」はあるよ!「答」という一編がこれ以上ない絶対読んで欲しい作品。
読了日:1月4日 著者:
茨木のり子
たそがれ長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)の
感想
やはりハズレ無しの鉄板シリーズ。北原亞以子「ともだち」を読み、これは!と、思い、直ぐ講談社文庫「深川澪通り木戸番小屋」を買っちゃいました。泉鏡花文学賞受賞作と聞き、更にワクワク。書中ベストは流石の山本周五郎「あとのない仮名」。この短編一本で素敵な映画が撮れそうではないですか!僭越ながら、世界のクロサワに様々な短編を注目されていただけありますねぇ。山本周五郎作品を読むとほかの人には書けそうもないこういう作品がゴロゴロあるんですよね。話はそれちゃいましたけど・・・。
読了日:1月2日 著者:
池波正太郎,北原亜以子,山本周五郎,藤沢周平,山本一力
読書メーター
週1~2回の自転車通勤は最近挫け気味なんですが、昨夏から始めた深夜帰宅後のウォーキング(名付けて真夜中のピクニック。)は粘り強く続いております。(週1~2ですが。)
真夜中のアナログ野郎の強い味方が「CDウォークマン」。
絶滅危惧種です。
●マダ電気他数店見たんですが、殆ど売り場の隅っこに追いやられてホコリをかぶっています。
●ンキホーテで見つけて気に入ったのはやはり元祖ソニー製でした。
これをウエストバックに入れてジャジーな曲や昔のロック、etcを聴きながら歩きます。
興に乗り始めると走ったりもします。
あまり走るとCDが音飛びしますが、これによってオーバーペースに「待った」がかかり、丁度よいペースメーカになっていますね。
最近のお気に入りは「ポール・ハードキャッスル」と「ジプシーキングス」・・・。
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