寒かった2月も終わりようやく春か?と、思ったら暑かったり寒かったり。
なにより一番困るのは「花粉」!ですよ!!
例年より開始が遅いな~、と思ったら・・・一気にキタ━━━(゚∀゚)━━━!!~。
でも、最近は良い薬のおかげもあり、一昔前程の憂鬱感は和らぎました。
30年来の花粉症体験から言わせてもらうと予防が一番。
今まで花粉症ではない、と思っていた人もある日突然花粉症になることもあるようですから、ご用心。( ̄ー ̄)
カミさんも「私は花粉症は無い。」と、言い続けてきたが、近年ようやくデビューを認めました。
なったこと無い人は中々デビューを認めたがらないのも花粉症の特徴ですね・・・。
さて、2月は色々な影響から釣りは結果として封印。(涙)
その影響、という程ではないが、読書ははかどりました。
と、言うわけで読書メーターから2月の読書の足跡です。
2013年2月の読書メーター読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3160ページ
ナイス数:40ナイス
珠玉 (文春文庫)の
感想
`90、文學界・新年号に掲載された開高の遺作。煙草と本棚の香りに包まれたこの文春文庫版も手元にやって来た日から「読め。」のオーラが出まくり、積ん読になる間も無く読了。解説で佐伯彰一も開高とヘミングウェイの不思議な共通点を述べているとおり、やはり男の世界を書かせたら今後とも右へ出る作家は不在でしょう・・・。果たして女性がこの物語を読むとどう感じるのかは想像するのが難しいが。自分の中にも「男の世界」はまだあるか?が暫くのテーマになると思います。
読了日:2月28日 著者:
開高 健
ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホンの
感想
ラクガキやイラストが上手くなりたいヒトがこの本を読むとガッカリしますよ・・・寄藤さんの才能と発想力にはとてもじゃないが近づけないと・・・。ただ、掲載されているひとつひとつのイラストがとても良いです。我が家で子供とは平日は擦れ違いの生活なので、食卓の上にメモを置いておくことが多いんですが、メモの隅にこの本に載っているイラストを真似して描いてみたら大ウケでした。あ、あと、装丁もとても素敵な本ですね~。
読了日:2月26日 著者:
寄藤文平
深海艇F7号の冒険 (角川文庫 緑)の
感想
意外に感じる方も多いかもしれませんがムツゴロウさん、デビュー当初はSFの書き手だったんですよ~。少年時代の思い出の一冊がやはりムツゴロウさんの「海から来たチフス」。なんと面白い話を書く人なんだろ・・・と友達に勧めまくったところ、皆に「どこでこういう面白いの見つけてくるの??」と、大好評でした。「F7号」は言わば「チフス」の姉妹編、ということですが、三十数年ぶりに古書店で見つけて自分の感性はどう変わっているのか?恐る恐る読みました。(結果はヒミツ。)表紙をはじめとする長新太のイラストがまた良し。
読了日:2月25日 著者:
畑 正憲
森永卓郎の庶民株! シンプルに 楽しみながら スロー投資の
感想
出版後約7年半が経過している本書を読むと、森永さんが言った通りになっていること、全く違ってしまっていること、いろいろあって面白い。特に電力株を盛んに勧めているあたり、やはり一寸先は闇ですなぁ・・・。まあ、この時間を経ても言ったとおりになっている部分はある程度真理に近い、と言えるのかも。長年続いた日本のデフレがもうじき終わりそうな気配、と書いているがそれからまさかこんなに続くとは著者も予想だにしなかったことでしょう。しかし、デフレが終わった時に何をすべきか、参考になりましたよ。
読了日:2月20日 著者:
森永 卓郎
風の食いもの (文春文庫)の
感想
俳優・池部良の食にまつわるエッセイ。旨そうなものより旨くなさそうなものの方がたくさん出てくる。(ミミズとかナマケモノ等々・・・)と、言うのも太平洋戦争当時の思い出にまつわる話が多いからだ。中国北部や赤道直下の孤島での軍隊生活での食に関する恨みつらみやらが中心だが、ジャングルでの窮乏生活中にも何とかして旨いものを食えないか?と苦心惨憺するくだりはいじましい、というより微笑ましくもある。江戸ッ子の親父さんやその友人との掛け合いが軽妙な「旬外れの鱚」がピカイチでした。
読了日:2月19日 著者:
池部 良
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)の
感想
子供にも分る語り口で、ルビも多用されているな~、と、思ったら「よりみちパンセ」からの文庫化ですね。大変な経験を重ね「カネ」の重要さに気づいたサイバラさんは果たして幸せだったのか否か・・・。ひとつ言えるのは大変な経験など無関係に育ってきた人々、(我が家のガキどももそう・・・。)の幸せなんて砂上の楼閣に等しいのかも知れない、ということ。どんな時にもぶれない芯を自分の中に一本通すのがどんなに困難なことなのか、机の上や部屋の中では絶~対わからんぜよガキども!
読了日:2月17日 著者:
西原 理恵子
幸福な生活の
感想
コシマキで手法をネタバレさせているのは迷惑だな~。しかし、前半の方は結構ゾクッと来て楽しめました。特に既婚の男性には厳しい内容になってます。(カミさんにプレゼントした本だったんですが、放ってあったんで先に読んじゃいました。読まれる前に売りに出しちゃいます!)手塚治虫も名著「マンガの描き方」で言ってたけど何でも夢でした・・・というオチはアカン。あと幽霊でした、も。その手は○田○郎に任せておきましょう。
読了日:2月16日 著者:
百田尚樹
田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)の
感想
最近の玉村さんは田舎暮らしの専門家になってしまってたんですね。体験談として耳を傾けるべきところはあれど、結局、自分はできるのか、できないのか、という視点で読んでいたがどちらなのか判断つかなかった。やればできるようにも思うがしない、といったところか??まあ、著者の田舎暮らしはイイぞ~、という気持ちはヒシヒシとと伝わってきます。人間として田舎暮らしは正しいような気がします・・・が特にうちのカミさんなんかは無理!!
読了日:2月12日 著者:
玉村 豊男
Z(ズィー)カー (光文社新書)の
感想
日産がなぜトヨタやホンダの様になれなかったのか、が書かれています。共著者の片山豊氏(元アメリカ日産社長)こそは北米の多くのZカー(ズィーカー:日本名フェアレディZ)ファンからミスターKと慕われ、アメリカで豊田英二、本田宗一郎に続き「自動車の殿堂」入りを果たした3人目の日本人とのこと。片山氏は日産の創業者でもなければ社長でもなく、ましてや日産では役員にもなれなかったとありますが、氏のぶれないアイデンティティこそが日産には必要だったんですね。実は私も「大衆のためのスポーツカー」にヤラれちまった一人でした・・・
読了日:2月10日 著者:
片山 豊,財部 誠一
8時だョ!全員集合伝説 (双葉文庫)の
感想
物心ついた頃、近所に廃業したトリスバーがあったんですよ。打ち付けられた窓には「アサーッ!!」の落書きが・・・(by谷岡ヤスジ)。そんな時代、ギャグの最高峰と言えば「ゲバゲバ90分」。滅多に見せてもらえませんでした。ところがある日、姉の学研の(科学だったかな?)学習雑誌に見慣れないグループが登場。これがドリフとの出会いでした。人気急上昇。キンチョールCM等、人気者に。私達の小学校低・中学年時代は「全員集合」と共にありました。TVがお茶の間の主役だった時代のゴールデン、裏では知られざる激戦があったんですネ!
読了日:2月7日 著者:
居作 昌果
新装版・梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二) (講談社文庫)の
感想
旧版の方では第何巻か分かりにくくて同じのを何冊も買ってしまったりしましたが・・・親切に新装版は通し番号がついてます。活字の大きさといい、字面といい、流石に新装版は読みやすくできてます。装丁もカッコ良いですね。内容は小杉十五郎の登場でいよいよ面白くなってきますよ。(小杉十五郎の在籍していた牛堀道場の宗主、牛堀九万之助が鬼平こと長谷川平蔵の親友だとは・・・何とも粋な設定。)定番の、梅安が仕掛け仲間の彦次郎と酌み交わすシーンは本当に毎度良いですね。その掛け合いも、肴も最高!
読了日:2月6日
著者:
池波 正太郎
美味放浪記 (中公文庫 A 69-2)の
感想
檀一雄が日本と世界のここかしこを飲み、食べ、うろついた記録。無頼派の盟友、太宰治との交流に切ない気持ちが見え隠れ。やはり、無頼派はある意味男のロマンであり、「永遠の少年」なのだ。最近、池波正太郎作品を併読していたが、こちらは「大人の世界」。私はどちらとも憧れはすれども振り切れない中庸の凡人です・・・。 追記:檀一雄が大絶賛している「ニロギ」こそは釣り人がこぞって放り投げている「ヒイラギ」ですよ!!丁寧な処理でそれはそれは素晴らしい美味に大変身します!「ワケ」も一度お目にかかってみたいです。←イソギンチャク
読了日:2月6日 著者:
檀 一雄
世界を駆けるゾ! 20代編の
感想
賀曽利アニイワールドへは何年か前に花村萬月「たびを」から来ました。今回、積ん読から満を持しての読了でした「世界を・・・」は不思議とよく起こる、自称、読書シンクロ。現在、檀一雄の本を読んでるんですが、賀曽利アニイの処女作を檀一雄が絶賛する話がこの「世界を・・・」に出てきます。世界中をこれでもか!と走り回った20代の煌めきがこの一冊に濃縮されています。濃縮されすぎて、その先どうなったの!?という箇所が余りにも多いのはやむなしか・・・(特にカワイコちゃんと仲良くなった話の・・・)。
読了日:2月2日
著者:
賀曽利 隆
読書メーター
遂にもう一度行かぬ間にスミイカ終わっちゃいました(涙)。マゴチ船で会いましょう・・・。
↓↓↓励みになりますので応援ひと押しよろしくおねがいします。
にほんブログ村