フリマでの古本販売必勝法!?
先日、十数年振りでフリーマーケット(以下、フリマ。)に参加してみました。
地元でも色々会場ありまして、一昔前まではちょくちょく出店してましたが、最近ご無沙汰。
我が家の子供たちも全員ようやく小学生以上になり、幼児用の服やオモチャ等が随分仕舞い込まれていましたので、ここらで一気に大放出といきます。
場所は近所では大場所の「川崎競馬場」。
出店料は結構高いけど、(3,000円+入会金500円。)かなりの人出が見込める会場です。
給料日前でオヤジの財布もと~っても軽くなっていましたので、カミさんに断りを入れてブース内ブースとして「オヤジの一箱箱古本市!」なるものを開催させてもらいました。
勿論、ここからの収益は( ^ω^)・・・ねっ!?
既に自宅で古書店行きに作成してあったダンボールの中からテーマを絞って2箱分ばかりピックアップ。
ひと箱目
「君は百田尚樹をもう読んだか?」
今年、俄然注目を浴びた作家「百田尚樹」。「永遠のゼロ」だけは我が家のお姉ちゃんの本棚の中にありますが、それ以外は箱詰めします。
百田本だけだと少しボリューム不足なので、東野圭吾と村上春樹も適当に入れとくか・・・。
ふた箱目
「日経平均株価1万五千円突破!今でしょ?」
経済、株式関係書籍を適当に箱詰め。
やはり、嵩上げに教育関係本も入れてみるか・・・。
以前の経験からすると、「フリマで本は売れない」が定説だったんです。
が、しかし!
今回は思った以上の売れ行き。
テーマを絞ってアピールしたのが良かったようです。
ひと箱目は村上春樹を除いて完売することができました。
ふた箱目は全然ダメ(涙)
客寄せ用に豪華マニアック本「世界のカメ」※定価3,800円也を並べておいたらそちらばかり注目され・・・お客さんとの話の種にはなりましたが・・・ねぇ。
準備はチョット大変だったけど、一日お祭り気分で楽しめました。
出店料等を差し引いて家族みなで晩ゴハンを食べに行けるくらいの売上がのこりましたとさ。
(注:本の収益は・・・除く、ですよ~)
何より不用品処分出来たのが一番でしたっ!
あと夏物処分でもう一回位やってもよさそうです。
と、と、
10月の読書の記録をアップしておかないと早くも11月も半ば過ぎになってしまいましたね。
気が付けば今年もホントに、ホントo(゚Д゚)オオ~に残り少なくなってきてしまいました。
本好きの交流サイト(?)「読書メーター」で読書の記録をいろいろな形で残せるのを活用して、読んだ本は極力忘れないうちに定形フォーマットにて感想文を残すようにしています。
ここでの交流の中から、新たな本への興味や志向がどんどん生まれてくるのがとても楽しみですね。
だんだん忙しくなってきます。年末に向け、余り難しい本は中々読めなくなってしまうけど読書の秋ラストスパートでがんばろっ。
で、以下は秋の読書終盤戦の記録です。
2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2061ページ
ナイス数:65ナイス
椰子・椰子 (新潮文庫)の感想
ブルース・リーの名セリフ「考えるな!感じろ。」の世界ですね。夢とはそもそも脈絡のないもの。意味を考えるのは無意味だと思うんですが、例えば自分がとっても気になる夢を見た時など、何とかあちら側から筋書きを引っ張り出そうとストーリーのおさらい・肉付けをしてみたりするんですが・・・とても文章に残せるようなものにはなった試しがありませんね。印象的な場面場面の記憶が残るのみ。例外的に成功している作品がつげ義春の「ねじ式」と川上弘美の「椰子・椰子」だと思います。山口マオさんの作品集としても楽しめますよ。
読了日:10月31日 著者:川上弘美
ホメずにいられない―オイラが出会った“ホンモノ”なヒト・モノ・クルマ (双葉文庫)の感想
「2」の方を先に読んじゃいましたが、こちらが原点。福野礼一郎の書く自動車評論・エッセイはチョットやんちゃな若者時代を過ごした人なら深くうなずけることがてんこ盛り。まるで都市伝説のように「ホントかよ~!?」と言いたくなることも多数ですが、あえて信じておくのが正解。自動車好きならきっと楽しめます。なにより、非常に高度な事柄をくだけた文章で誰にでもわかりやすく書くのってかなりの高等テクニックですよ。難しいことを専門的知識のある人にむけて小難しく書く人は沢山いるんだと思うんですがね・・・。
読了日:10月30日 著者:福野礼一郎
きみはポラリス (新潮文庫)の感想
大人気の三浦しをんさんに手をだしてみました。流石に上手いなぁ。11編の恋愛をそれぞれに見事にまとめられています。でも、個人的に「少女漫画のような展開」に感じられてしまう作品もあり、全体的には私にはちょっと合わなかったかな。唯、「夜にあふれるもの」、「冬の一等星」はとても素敵な部分のある作品でした。(長編になっても良さそうな内容をキリッと仕上げちゃうのは中々どうして難しいのではないでしょうか。)まだ判断は下せないので、しをんさんの長編も読んでみます・・・。
読了日:10月27日 著者:三浦しをん
破壊せよ、とアイラーは言った (集英社文庫)の感想
中上健次が活躍した時代は丁度私の「思春期」、と呼ばれる時代に重なっている。しかし、中上を中上と意識して読んではいなかった。ジャズも知らず。当然忘却の彼方。大人になって素樹文生著「旅々オートバイ」で中上健次を再認識させられて、以降は古書店で見かける度に購入。読書を「体験」として捉えることの素晴らしさを知り、中上からの迎えが来るまで封印していました。(簡単に言えば積ん読ですね。)本書は中上健次の出来上がるまでを知るにはもってこいの活きの良いエッセイ集になっています。石井聰亙「高校大パニック」、懐かしや・・・。
読了日:10月22日 著者:中上健次
稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方の感想
出所されて一皮むけたように感じています。イケイケの時代に著された本ですが、なかなかスルドイことも沢山書いてあります。惜しむらくは自己分析に甘さがあったのかと・・・。「自分は無駄に敵を作らないタイプ」、とのたまわっておられます。しかし、各種法律・法令や決まりで禁止されてない事=やっても良い事ではない、ということをフツーの人であれば感覚として持っていると思うのですがね。禁止されてないこと(ペナルティの課せられないこと)は何でもアリになったら世の中駄目になっちゃいますよ。1,000冊読んでどう変わられたか?
読了日:10月21日 著者:堀江貴文
あの頃マンガは思春期だった (ちくま文庫)の感想
「マンガ評論」である。論ずるべき対象としてのマンガはありや・・・?最近のマンガ事情には明るくないが、本書でも繰り返し名前の上がる雑誌が「ガロ」(青林堂)、「COM」(虫プロ商事)。60年代から70年代にかけては評論の対象になりうるような作品がこれらの雑誌をはじめ、あちこちに発表されていた時期であったことを再認識。終章辺りで「マカロニほうれん荘」を取り上げているが、この時期、この作品のが団塊世代にとってこのような意味合いを持った作品であったことには吃驚。小学生だった私は只々笑い転げているばかりだった。
読了日:10月10日 著者:夏目房之介
いよいよ自動車ロン (双葉文庫)の感想
福野礼一郎の本は、福野のキャラクターとその半端ではない知識量のギャップが最大の魅力。車好きを自認される方なら著書を年代順に読んでいくのがとても楽しいかと。カーグラフィック誌にまで連載あり、とは存じませんでした。(CG誌、二玄社じゃなくなった!とは)スーパーカー世代としては欧州車、運転者としては日本車しか見てこなかったんですが、ワルの香りがプンプンするアメ車の深い世界がスゴ~く気になりました。ディラーで買えた最強マスタングが公称375馬力のところ実は650馬力出てた話などもうハチャメチャ。米国恐るべし。
読了日:10月9日 著者:福野礼一郎
蔵書の苦しみ (光文社新書)の感想
やっぱりオカタケ本は楽しいなぁ。読書好きで本好きの人間にはこたえられないですよ!ここには「ペットロス症候群」ならぬ言わば、「ブックロス」に陥った方々の話も多数。思い切った処分等で「心に何かポッカリ穴が空いたような・・・」気持ちに。身に沁みるなぁ・・・。家族からは「何とかして!」と長年言われていますが、絶対そうだよなぁ。余談ながら「田中小実昌」「ブローティガン」等の私自身が注目していた方々がオカタケさんの「動脈に近いところ」なんて書かれておりました。勝手に舞い上がって喜んじゃいました。谷沢・開高の件も最高!
読了日:10月3日 著者:岡崎武志
読書メーター
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