山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ソヨゴ(冬青)の花

2010-06-05 20:46:15 | 植物(木本)
今の季節、何もこんな地味で小さな花を撮らなくても・・・・

確かにそうですね。よく注意をして見ないと咲いていることすら

誰にも気付いてもらえない可愛そうなほどの小さな花です。

しかしながらこの時期にしか見られない花であることも事実、

撮らなければならない理由がもう一つあります。

この木はモチノキ科ですから当然、雌雄異株で、画像の花は雄花。

雌花は美しく真紅に熟していくのですが

雄花は受粉が終わる頃には寂しく散るのみです。

同じ♂でもよくぞ人間の男に生まれけり・・・などと安堵していていいものか?



ソヨゴ <モチノキ科 モチノキ属>





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ネズミモチ(鼠黐)

2010-06-05 10:39:36 | 被子植物合弁花

この木はネズミモチと名付けられてはいるものの、モチノキ科ではなく、モクセイ科になります。

葉が厚く、モチノキの葉に似た質感があるところからそう呼ばれているようです。

花冠は4裂していて、雌蕊1個と雄蕊が2個の構造は、同じ仲間のイボタノキなどとよく似ていますが、

イボタノキが落葉樹であるのに対して、こちらは常緑小高木です。

ところでこのネズミモチの「ネズミ」を冠した名前ですが、果実の黒紫色に熟したものが楕円形で

鼠の糞の形に似ていることに由来しています。

しかし、そう言われて「なるほど・・・」と頷くのは私達の世代迄かも知れません。

昔はどこの家にも鼠が住んでいて、夜中に天井の中を走りまわっていたものです。

大掃除で押入れの奥の方を見ると鼠の糞が散らばっているなどということもことも決して

珍しいことではありませんでした。

今の若い人の多くはこの鼠の糞をほとんど見たことが無いのではないでしょうか。



ネズミモチ <モクセイ科 イボタノキ属>

花は他のモクセイ科の花とよく似ていて、雄蕊は2個です

葉を陽の光に透かして見ると葉脈は主脈がはっきりしているのに比べ、側脈はほとんど見えません。
近似種のトウネズミモチでは、側脈もはっきり見えるので見分けられます。

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