四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その160 ネット歌会)

2024年12月04日 04時56分42秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その160 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き初める 山茶花」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆小春日に庭出で山を眺むれば 赤と黄色の折り重なれり
                         西BOOさん
★紅葉もようやく整いいざ行かむ パッチワークの山の賑わい
                         夕庵さん
★温暖で本当に紅葉するのかと 遅れはしたが紅(あか)鮮やかに
                         西BOOさん
★寒風に吹かれて楓は葉先より 枯れて短い秋はゆくらむ
                         夕庵さん

☆山茶花の垣 家々に長寿村 優しき時間ゆるり過ぎゆく
                         みっちっちさん
★小春日の庭に爺さま等 相寄りて 蜜柑の出来をこもごも話す
                         夕庵さん
★小春日の庭に仔猫のはしゃげれば 母猫は目をつむりのんびり
                         みっちっちさん
★小春日は野良猫(ノラ)も出てきてひなたぼこ 人恋しさに近づいてくる
                         夕庵さん
★野良猫も冬の寒さは辛かろう 小春日の庭ぐんと背伸ばし
                         みっちっちさん
★保護猫の数奇な運命(さだめ)も金の目も 優しくなりて人に寄り添う 
                         夕庵さん
★保護させし子猫も人の優しさに触れてますます可愛さを増す
                         みっちっちさん
★野良猫の逞しきかな顔相も 立派な髭も野生のままに
                         夕庵さん

☆駅前を過ぎて山茶花匂ふ垣 暮るる家路に色を散らして
                         みっちっちさん
★頬よせばほんのりやさし香りあり 白いさざんか木陰に咲きぬ 
                         夕庵さん
★みどりごに頬よせばふと乳の香は 甘く優しきさざんかに似て
                         みっちっちさん
★みどりごよ 澄みし瞳はいつまでも 濁りなきもの見るためだけに
                         夕庵さん
★みどりごのはじめの一歩 母へ手を 伸ばしつしかと次の一歩へ
                         みっちっちさん
★忘れ得ぬ吾子の大地を踏みしめし 初めの一歩はみどりの芝生 
                         夕庵さん
★吾子想ふ心忍べば 亡き母の吾への優しさ今にしてなほ
                         みっちっちさん
★血縁は情脈々とた絶ゆるなく 親から子へと流れゆくなり 
                         夕庵さん
★いにしへの物語にも脈々と親子の情は心打つもの
                         みっちっちさん


     「咲き継ぐ 皇帝ダリア」

☆これやこの湯気の向こうに蕎麦ゆがく老舗の主の寡黙こそよし

                         夕庵さん
★懐かしき京の隠れ家 ジャズ喫茶 寡黙な主のリズム取る癖
                         みっちっちさん
【詞書】テトは娘宅の子犬です
★テト膝にゆったり過ごすマンションの 陽の射す部屋は隠れ家なりし
                         夕庵さん
★夕暮れの寺の鐘の音渡りても 帰りたくなき隠れ家の悦
                         みっちっちさん
★隠れ家に籠もり終日(ひすがら)風の音
                     聞きつつ短歌(うた)詠む 夢捨てきれず
                         夕庵さん
★短歌詠む楽しさ覚へ夜もすがら 籠る吾のみの心の隠れ家
                         みっちっちさん
★短歌(うた)詠むは文字に託して推敲を 重ね楽しみ一首とならむ
                         夕庵さん
★歌詠むは助詞のひとつにあれやこれ 一首にせむと楽しむ夜長
                         みっちっちさん
★難しき文法古語は 解らねど 紙と鉛筆 あれば充分  
                         夕庵さん

☆命もつものの哀しさ愛しさよ 散る山茶花のかがよう紅(くれない)
                         ポエット・M
★惜しむべく山茶花のはな散る夕べ 初冬の風に身を震わせながら
                         夕庵さん
★山茶花の風に揺れつつ散る夕べ 命のきわの かくも静かに
                         ポエット・M
★散りてなお花の在り処の確かさよ 苔むす上の山茶花の白 
                         夕庵さん
★山茶花の白き花びら散り敷きて 苔むす庭に 白雪のごと
                         ポエット・M
★ひと夜さに雪の妖精舞い降りて 白いべールを覆いてゆけり 
                         夕庵さん
★妖精のべールに包まれ見る夢に 花野うめいる白き山茶花
                         ポエット・M
★打ち水の飛び石つたい茶室には 白い山茶花一輪の待つ
                         夕庵さん
★一輪の茶花に込めたる想いをも 知らず喫する 未熟な吾も 
                         ポエット・M
★告げるべき言葉を花に託せども あわれひとひら卓にこぼれて
                         夕庵さん
★山茶花の散る花びらの音色をも 誘いてひびく茶筌の調べ
                         ポエット・M
★高山の 茶筌の里に延々と 伝統守る 竹の寒干し
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き盛る 黄菊」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第一部「口語短歌・水曜サロ... | トップ | 第一部「口語短歌・水曜サロ... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
みっちっちさんへの返歌です ( 夕庵)
2024-12-04 19:30:33
こんばんは。

☆流れゐて流れなきごと いにしへの哀史沈めて冬の宇治川      みっちっちさん

★深い河越えてはならぬ掟なら 迷いつづけて一歩退く        夕庵

☆冬川の淡き小波に ひるがへる魚の背ひとつ きんと光りぬ     みっちっちさん

★「煌」とう能登の寒ブリ二百万 セリの男の掛け声たかく     夕庵

よろしくお願いします。
返信する
西BOOさんへの返歌です ( 夕庵)
2024-12-04 19:33:48
こんばんは。

☆紅葉の色付いたのもつかの間で 水面に浮かび川下りけり      西BOOさん

★楓散るこの山道をただひとり 錦の川と見やる冬の日        夕庵

よろしくお願いします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2024-12-04 22:52:23
こんばんは
夕庵さんへの返歌です

⭐️深い河 越えてはならぬ掟なら 迷いつづけて一歩退く
夕庵さん

★人の道 越へてはならぬ掟なら この恋ごころ 諦めむとす
みっちっち

⭐️「煌」とう能登の寒ブリ二百万 セリの男の掛け声たかく
夕庵さん

★酷寒の能登の鰤漁 漢(おとこ)らの一本釣りの逞しき腕
みっちっち

よろしくお願いいたします
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

短歌」カテゴリの最新記事