四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その109)

2023年11月15日 06時04分35秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その109) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 10月18日(水)以降、以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「未だ咲く 酔芙蓉 薄紅に染まる」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】23年10月23日から11月2日まで軽井沢の紅葉を撮影しました。
  名所ごとに紅葉を題材に詠みました。
 註)ハルニレテラス遊歩道の紅葉
☆渓流の音に誘い赤紅葉 揉み出すもみじ木々が色づく
 註)千ケ滝温泉紅葉
☆秋深く燃える紅葉千ケ滝 古都の趣味わい深く
 註)軽井沢レイクガーデン
☆紅葉を愛でて楽しむ美しさ 秋の風情は薔薇にも映えて
                          浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「ハルニレテラス遊歩道」「千ケ滝温泉」「軽井沢レイクガーデン」と、
 今まさに「燃える秋」を象徴的に示してくれる「ザ・軽井沢」を三首の歌で詠んで
 頂きました。作者のブログも拝見させて頂きましたが、こちらでは中々眺める
 ことのできない鮮やかな紅葉に圧倒されました。その鮮やかに燃える紅葉の様が
 三首の歌、それぞれに作者のワクワク感、感動と共に表現されています。
 感動は歌心の核心とも思いますので、これらの景観に真向かうことにより作者の
 感性が益々磨かれることと思います。
 二首目の歌の「燃える」は、紅葉の鮮やかな色彩と燃え盛るような勢いを表現し、
 さらに地名「千ケ滝」が、この歌の具体的な舞台を特定し、リアリティを与えて
 良い歌と思います。ただ、「古都の趣味わい深く」の下の句が上の句との関連で
 少し唐突感が感じられます。このような詠み方ではいかがでしょうか。
【ご参考】
 ★鮮やかに燃える紅葉の千ケ滝 古都のおもむき残す民家も

【詞書】日頃は思ってもいないが、いざ病気にかかると健康第一だと思う自分の
  身勝手な気持ちを詠まさせていただきました。
☆突然の眩暈を起こし思うのは 日頃と違い「一に健康」
【詞書】昨日よりも、体調が良くなっている様ですので、もう一首詠ませて頂き
  たいと思います。
☆真夜中に電気あんかの線入れる 凍える寒さ今日は立冬
                          西BOOさん
【解説】
 突然の眩暈の発症はご心配でもありますよね。お見舞い申し上げます。少し回復
 されてきたとのことでホッとしております。
 一首目の歌は、病となったとき、皆さん一様に思われる感慨を詠んで、納得感の
 ある歌と思います。「日頃と違い」に実感が籠っています。
 追加された二首目の歌は、病をおして詠んで頂きました。あれほどの炎暑の夏も
 過ぎ、立冬ともなれば暦通りの「凍える寒さ」となる、その実感がリアルに
 詠まれて共感を誘います。
 作者の歌いぶりは、さりげなく詠みながらもポイントをしっかり押さえ、しかも
 詩情も滲む手堅い歌と感じます。

【詞書】幼なじみが亡くなった事を人づてに知りました。三首出詠します。
☆朋友の訃報届きて 見上ぐれば 冬天澄みて 青極めけり
☆中学の渡り廊下に 飽きもせず 恋の話を語りし友よ
☆残照の下校の道に 椿咲き 恋の話の引きも切らずに
                          みっちっちさん
【解説】
 三首とも、「幼なじみの朋友」への、心の籠った挽歌と考えます。
 「朋有り遠方より来る、また楽しからずや」という孔子の言葉を引用するまでも
 なく、相互に信頼しあい、心置きなくつき合える友だちはいくつになっても大切な
 存在ですね。そんな方の訃報に接しての心情を、拝察しております。
 一首目の歌について、少し、内容に触れますと、冒頭の「朋友の訃報届きて」と
 いう句が、友人の訃報を聞いたという状況を簡潔に表現し「見上ぐれば」という
 句が、友人のあまりに早い死を受け入れることができず、天を仰いで悲しみを
 噛みしめている様子が詠われています。「冬天澄みて」でも、冬の澄み切った
 空の様子を表現し、その澄んだ空が、友人の死を受け入れられない心情を象徴して
 いるようにも感じられます。
 さらに、「青極めけり」という結句は、青く染まる冬の澄み切った空の色を表現
 しつつ、友人の死を悲しみながらも受け入れ、その死を悼むという心情への変化を
 表しています。この歌は、友人の訃報接したときの悲しみと喪失感を、冬の澄み
 切った空の様子に仮託して、情感豊かに表現した挽歌と考えます。

【詞書】妹の娘(姪)は発病から回復することなく3人の子どもを置いて旅立ち
  ました。50代の若さでした。自分より若い人が先に逝くのは理不尽と、かえす
  がえすも残念でした。今年も姪の大好きだったコスモスが満開でした。
☆娘(こ)を亡くした妹の嘆きを如何にせむ 嗚咽の電話聞き取り難し
☆秋雨の弔問ましてや姪ならば涙に迷う山科の道
☆妹は足取り危うく帰りゆく風になびけるコスモスの道
                          夕庵さん
【解説】
 詞書にもありますように、「自分より若い人が先に逝くのは理不尽」であり、
 まして妹さんの娘さんであれば、その理不尽さは悲しみを通り越して怒りさえ
 湧く想いであることは察するに余りあります。
 挽歌を詠むには未だ生々しく、想いを整理できないことはお察しいたしますが、
 いずれの歌も、惑いなく詠いきっていることに作者の芯の強さを感じました。
 二首目の歌についてですが、姪御さんの葬儀に参列したときの悲しみと喪失感が
 情趣深く表現されています。
 秋雨の降る中での弔問という状況を簡潔に表し「ましてや姪ならば」という句が、
 姪御さんの死に対する悲しみと喪失感を、さらに強調しています。
 また、「涙に迷う山科の道」という句が悲しみに打ちひしがれ、道に迷ってしまう
 ような、喪失感の深さを表していると考えます。悲しみと喪失感を、秋雨の情景を
 借りて、繊細かつ趣き深く表現した優れた歌と考えます。

     「咲く継ぐ コスモス」

【詞書】昨日は次男の子供二人の七五三のお祝いのため、神戸に出向いており
  ました。この次男は、上の二人よりも10年ほど後で生まれましたので育てる
  のも大変でした。が、こうして結婚をして孫もふたり見せてもらうことが
  できて苦労が報われた気持ちです。その上、結婚後八年目にして家まで手に
  入れた次男は立派な親孝行をしてくれました。自慢話めきますが、最近は
  死ぬほど嫌なこともありましたから、あえてそれらを歌にして詠いました。
☆ひ孫とも思へる孫の七五三おそく生まれた次男の子らは
☆いやなことありても孫の顔見れば悲しみも消え生きむと思ふ
☆子の買ひし家は広くて交通の便がよろしく喜ぶわれら
                          suisenさん
【解説】
 お孫さんの七五三のお祝いに出向いた際の作者の喜びと、誇らしさが率直に
 詠まれた三首の歌は、いずれも微笑ましい良い歌と感じます。
 我が子と、さらにお孫さんの成長は何よりもうれしい事と思いますし、それを
 素直に表現できる状況は喜ばしいものと考えます。
 二首目の歌は、お孫さんをもつ多くの方の共通の想いと思います。子供たちの、
 また孫たちの生命力にあふれた笑顔は、諸々の悩みや、悲しみも瞬時に消し
 去る魔法の力を秘めていると感じます。それが例えひと時のものであっても、
 それに力を得て「もうひと踏ん張り」の決意を促す、十分な活力となると
 感じます。そんな想いを湛えた味わいのある歌と考えます。

【詞書】いつも行く公園の散歩道にポツンと一脚だけの椅子があり、苔むした
  この椅子に誰か座るだろうか?などと思いながら通り過ぎる私です。
✩誰を待つ、 ポツンとひとつ
  椅子一つ
    木洩れ陽ひかる 枯葉舞う道
✩公園の 木洩れ陽そそぐ
   川沿いに
     蒼苔かぶる 椅子一つあり
                          クロママさん
【解説】
 二首の歌は、何れも甘楽公園への散歩道を詠まれたものと拝察致しますが、
 紅葉の下で楽しく散歩する、クロちゃんとの日常が思い浮かぶ、ほのぼの
 とした良い歌と思います。
 二首目は、写生がリアルで情景が鮮明に浮かぶ、すっきりとした歌と考えます。
 一首目の「ポツンとひとつ椅子一つ」は韻を踏んでリズミカルではありますが、
 「ひとつ」の繰り返しが少し気になります。
 このように詠みなおしてみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★誰れ待つや 苔むす椅子に 枯れ葉舞い
        いざなうように 揺れる木漏れ日

【詞書】開かずの踏切
☆君に言う言葉も忘れちまった
    開かずの踏切を待つ間に
【詞書】夏のおもいで
☆ポシェットに仕舞いこんだ潮騒
   時々取り出す
      あの日のおもいで
                          自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 一度に4首考えていて、結局1首も出来ず、以前作った短歌を投稿します。
 以前は、思い付いたまま、三十一文字になりましたが、今は考え過ぎなのかも
 知れません。
 ただ、踏切を待っていただけ、三浦海岸の浜で貝殻を拾っただけでしたが。
【解説】
 かつて、バブル期の三浦海岸は浜辺一杯に広がる海の家と、海水浴客に埋まって
 いましたが、今は真夏でも、比較的静かな海を楽しむことができます。貝殻も
 桜貝を始め比較的豊富で採集には適した海岸でもありますね。
 二首目の歌は、そんな三浦海岸での思い出を詠った歌でしょうが「ポシェットに
 仕舞いこんだ潮騒」の表現が秀逸と考えます。
 また、この歌は、海という自然の要素とポシェットという人工の物を対比させて、
 思い出と現実の間の距離感をさりげなく表現していますね。さらに、潮騒という
 音をポシェットに入れるというロマンチックな発想を促す、心憎い表現と感じ
 ました。「あの日のおもいで」というのは、具体的に何をしたのかは明かされて
 いませんが、恋人あるいは友人との楽しい時間だったのかも知れません。物語
 の広がりを感じさせる味わいのある歌と考えます。

     「横須賀走水海岸からの 白銀の富士山 2023年11月14日撮影」

【詞書】東日本の11月の記録的な暑さが…とか言ってたら、立冬前の7日には都心で
  27.5℃を記録したとか。最高気温を100年ぶりに更新したとか…。立冬の8日は
  富士山の山頂に雪が無い!思わずテレビを二度見しました。10月30日頃は
  山頂が冠雪してたのに…。何でも、6~7日にかけては山頂に雪ではなく雨が
  降ったそうな。こういう目に見える気象の異変を見逃さずにいないと
  いけませんね。国同士にらみ合っていたり、争ったりしてる場合じゃないと
  思うんですが…。
☆温暖化 衝撃映像 立冬の 富士の高嶺に雪は溶けたり
                          ちがやねこさん
【解説】
 今回の歌、「温暖化」問題は、まさに喫緊の課題である旨を、リアルに詠んで
 頂きました。「こういう目に見える気象の異変を見逃さずにいないと…」は
 おっしゃる通りですね。「○○は細部に宿る」ではありませんが、一つ一つの
 具体的な事象の裏にある、真実を見極める眼差しと、感性を私たちも鍛えて
 いきたいと思います。さらに、「国同士にらみ合っていたり、争ったりしてる
 場合じゃない」のも事実ですね。
 詠まれたように「立冬の 富士の高嶺に雪」がない映像は、「衝撃映像」 です。
 私たちも、これらの事象に敏感にならないといけないと考えます。警句を含んだ
 良い社会詠と考えます。

☆埋火のほむらに似たる帰り花 惑える季(とき)の ほころびに咲く
                         ポエット・M
【解説】
 先週に続いて「帰り花」について詠ってみました。
 晩秋の森の中で北風を受けながら、季節に惑いながらもなお、咲き継ぐ山桜の
 「帰り花」を詠ってみました。埋もれ火が微かにほむらを上げるように、儚さを
 まとう花でありながら、凛と咲く芯の強さに惹かれます。
 「帰り花」は視点を変えてみますと、季節に惑って咲くと言うより、いち早く
 訪れる季節の予兆を感じ、「先駆けて」咲く花とも言えます。
 どんな時代にも、その時代の潮流を洞察し、やがて来る時代を先読みし、いち早く
 その流れに身を投ずる、龍馬のような先駆者が存在します。少し大げさですが、
 「季(とき)のほころびに咲く」と詠い、そんな姿を「帰り花」に重ねてみました。


     「帰り花 山桜」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(16)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
4.「短歌の章」 秋拾遺(8)

   宍道湖をめぐる山なみ雲深く
           わが行く旅に秋の雨降る
            
   あしたより時雨煙らふ宍道湖に
           しじみ取る舟掉さして出づ

   人の世の いさかひなどは遥けくて
           水は静かに雲を映せり


     「未だ咲く 西洋アサガオ」

【短歌入門・質問・提案コーナー】
【投稿外コメント】前週に続き掲載致します;。
 自閑さんよりコメントを頂きました。皆さんの学びにもなると考えましたので
 掲載させて頂きます。

 下鴨神社の和歌を紹介したので、上賀茂神社関係の和歌を紹介します。
  みそぎするならの小川の川風に祈りぞわたる下に絶えじと(八代女王)
 禊ぞ夏の験なりける(藤原家隆)の本歌。ならの小川は上賀茂。しかし
 八代女王は奈良時代の歌人なので、奈良の小川かも?藤原家隆の歌碑は
 上賀茂神社に有ります。
  いかなればそのかみ山のあふひ草年は経れども二葉なるらむ(小侍従)
  ほととぎすそのかみ山の旅枕ほのかたらひし空ぞわすれぬ(式子内親王)
 神山は、上賀茂神社に有る御山。式子内親王にとって、外に出る事が
 出来る葵祭は、将に一生の思い出の旅だったのでしょう?
  鏡にもかげみたらしの水の面にうつるばかりの心とを知れ(賀茂御歌)
  年を経て憂き影をのみみたらしの変る世もなき身をいかにせむ(周防内侍)
  月さゆるみたらし川に影見えて氷に摺れるやまあゐの袖(藤原俊成)
 御手洗川は、神社の前を流れる川。ちなみに御手洗団子の由良は、下鴨神社。
  郭公こゑ待つほどはかた岡の森のしづくに立ちや濡れまし(紫式部)
 上賀茂神社の摂社で片岡社が横に有ります。通り過ぎずお詣りしましょう。

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
    なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
    場合もありますので、ご容赦願います。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6) 掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


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17 コメント

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Unknown (西BOO)
2023-11-15 06:27:32
おはようございます。
早速ですが、二首出詠させて頂きたいと思います。

真榊のおまけに附いた紙垂と紙 「ほんのきもち」と記されてあり

神棚の真榊を購入したのですが、そのおまけに紙垂と紙が付いていて、その紙に「ほんのきもち」と記されていたことが、粋なはからいだと思い詠ませて頂きました。

七日間服用するも完治せず あと二週にて完治をめざす

薬の服用で相当状態はよくなったのですが。まだ、寝返りをしたとき等グルグル天井が回るので、次の二週、服用で完治するぞと思い詠ませて頂きました。

よろしくお願い致します。
返信する
短歌投稿 (knsw0805)
2023-11-15 07:04:47
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。

「詞書」23年10月23日から11月2日まで軽井沢の紅葉を撮影しました。名所ごとに紅葉を題材に詠みましたのでご指導願います。

「軽井沢プリンスホテルの紅葉」
「趣きはもみじ盆栽紅葉で 赤や黄色の芸術アート」

「タリアセン(塩沢湖レイクランド)の紅葉」
「秋深し紅燃ゆる塩沢は 文豪愛す文化の香り」

「八ケ岳倶楽部の紅葉」
「八ケ岳豊かな自然散歩には 落葉松の木々秋のざわめき」
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-15 23:03:42
こんばんは

私の父が亡くなったのは7年前の冬の夜です。
寒い冬が来ると、可愛いがってくれた優しい父を思い出します。

⭐️父逝きし寒夜(かんや)の月を見上ぐれば 凍へんばかりに我が身震へし

⭐️亡き父の温き胡座に包まれて 可愛ひがられし 我 今もなほ

⭐️父と子の影重なりし肩車 夕焼けよ その 懐かしき歌よ

よろしくお願いいたします。
返信する
今週の詠草です。 (夕庵)
2023-11-16 09:10:55
おはようございます。

詞書
暑かった秋も短く冬は一気にやって来たようです。
そのような一日を詠んでみました。

☆秋去りて冬の気配の濃くなる日 優しき小花のパジャマを縫いぬ         夕庵

☆一輪の白いさざんか坪庭の 葉陰に咲きぬ立冬の朝               夕庵

☆水曜日「短歌空間」に身をおきて歌詠むことはわが活力に            夕庵

よろしくお願いします。
返信する
西BOOさんへ (ポエット・M)
2023-11-16 14:57:03
西BOOさん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

一首目の歌、「神棚の真榊」を購入した際に、そのおまけについていた紙垂に
「ほんのきもち」と記されていた、その「粋」を詠んで頂きました。粋な計らいと、
それを粋と感じる西BOOさん、双方の心が通じ合った温かな歌と感じます。
皆さんも、ご存知のように紙垂(しで)は、注連縄や玉串、御幣などにつけて
垂らす、特殊な断ち方をして折った紙ですが、古事記の天の岩戸伝承のなかで
既に書かれているとのこと。

二首目の歌、未だ症状が続いている旨、お見舞い申し上げます。薬で治療可能と
伺い、サロンの皆さんもホッとしていることと思います。「完治するぞ」との想いも大切
ですが、くれぐれもご自愛ください。ただ、いつも前向きな西BOOさんの姿勢には私達も
励まされる思いです。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2023-11-16 14:58:51
Kenさん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
京都同様に、軽井沢、八ヶ岳山麓も紅葉の名所には事欠きませんね。
そんなスポットから、今回も厳選し、それぞれの紅葉を詠んで頂きました。

二首目の歌、タリアセンの湖畔にある「睡鳩荘」は、軽井沢別荘建築史の
中でも最上質のもので、昭和6年(1931)にアメリカ人ヴォーリズの設計により
建てられた歴史的価値ある建造物とのことですね。この建物の所有者でも
あった父から譲り受けた、フランス文学者、朝吹登美子はこの別荘を愛し毎夏
この別荘をで過ごしたようですね。
自然と調和し長い歴史の中で、軽井沢の良き伝統を守り伝えてきた文学者の
魂と志。これらを「文豪愛す文化の香り」の句で簡潔に表現された歌は見事です。
文豪を旧朝吹山荘の所有者、朝吹登美子に置き換えて詠んでみましたが、
いかがでしょうか。
★湖畔には もみじに埋まる睡鳩荘 魂 燃えいるや 朝吹登美子の
これからもよろしくお願いします。
返信する
みっちっちさんへ (ポエット・M)
2023-11-16 15:00:10
みっちっちさん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
三首の歌、いずれも可愛がって頂いたお父様との思い出と、「寒夜の月」に結びつけられた
哀しい別れを、しみじみと詠って頂きました。

いずれも、静かで深い情趣を湛えた良い歌ですが、三首目のリフレーンが良いですね。
「肩車」は、父と子の親密さや楽しさを表し、「夕焼けよ」という句は、一種の呼びかけと
なっていますが、夕焼けに対する感嘆や慕情が伝わってきます。

「その 懐かしき歌よ」という句は、二人で聞いていた歌、あるいは、みっちっちさんご自身が
歌った「夕焼け小焼け」かもしれません。この歌では、何の歌なのか、という具体的な表現は
されていませが、それがかえって私達の想像力をかきたてます。また、「その」という言葉は、
父と子にとって特別な歌であったことを示しているとも察しられます。
このように、この歌は父と子の幸せなひとときを描きながら、同時にその儚さや、今は亡き
お父様への追慕を感じさせる味わいのある作品と考えます。
これからもよろしくお願いします。
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2023-11-16 15:02:39
夕庵さん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

炎暑の夏から、一気に冬となる、目まぐるしい気象の変化について行けないものも
感じますが、晩秋の何気ない一日を三首の歌で味わい深く詠んで頂きました。

二首目の歌は、一見すると素直に白い山茶花を詠んでいるように感じますが、
実は作者の今の心情を暗示しているとも感じますが、・・・。
例えば、一輪の白い花は、夕庵さんご自身の清らかさを象徴しているとも感じられますし、
坪庭の葉陰に咲くという表現では、喧騒から離れて静かに生きたいとの願いも読み取れます。
これらから、この歌は、冬の庭に咲く白い山茶花の花を通して、夕庵さんの願いや、祈りを
表わしており、冬の寒さや孤独さに耐える人にとって、心に寄り添う一首だとも考えます。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (西BOO)
2023-11-18 21:26:21
こんばんは。
もう一首、出詠させて頂きたいと思います。

大谷のMVPで思うのは 天は努力で二物を与ふ

大谷選手のMVP獲得は、「天は二物を与えず」なんて言葉は当てはまらないと思い詠ませて頂きました。

よろしくお願い致します。
返信する
西BOOさんへ (ポエット・M)
2023-11-19 15:36:33
西BOOさん こんにちは。
「水曜サロン」へ追加投稿頂きありがとうございます。

この歌は、彼を知り、誇りに思うすべての人の、共通の想いでもありますね。
下の句の助詞を「努力に二物も与ふ」と少し変えて、「三物」以上への含みを
持たせてみましたがいかがでしょうか。
 ★大谷のMVPで思うのは 天は努力に二物も与ふ
返信する

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