先週末の10月15日(土)~16日(日)は岡山県備前市伊部地区において第34回備前焼まつりが開かれ、
盛大な陶器市が行われました。
備前の陶芸に取り組んでいる長男からの誘いもあり細君とともに、この前日まで勤務をやりくりし、
二泊三日で備前の窯元にお手伝いもかねて、登り窯の焚き上げを見学して参りました。
備前焼とはご存知の方も多いかと思いますが、岡山県備前市周辺を産地とする炻器で、日本六古窯の
一つに数えられ、備前市伊部地区で盛んであることから「伊部焼(いんべやき)」との別名も持つと
言われています。
当日は少し余裕をもって早めに家を出発し、羽田空港で息子と合流し10時50分発のJALで岡山空港に
向けて飛び立ちました。
出発日は良いお天気でずっと下の景色が見え、途中海ほたる、アクアラインも見えました。
無事12時10分に岡山空港に降り立ちました。
若干手狭な印象のある岡山空港ですが、とてもきれいに整備された周辺の景観と相まって岡山に来た
という実感がありました。
常に登り窯を管理されている地元の陶芸作家さんが車で迎えに来てくださり、空港から約40分で
登り窯のある別荘にたどり着き、先ずは窯を見せていただきました。
その後、作家さんの奥様が駆けつけて下さり、地元自慢のシャインマスカットも頂き、さらに
おいしいコーヒーを淹れてくれました。素敵なご夫婦で陶芸作家としての苦労話も含めて、
いろいろと話が弾みました。
その後、普段着に着替えて登り窯へ・・・。地元の作家さん3人が交代で休みなく火の管理を
されているとかで、もう2週間も薪をくべて窯を焚いていると聞きしました。
延々5時間ほどずっと窯の焚きあがる様子を見せてもらって、炎の乱舞に感激しきり。
太古の昔から私たちのDNAに刻まれてきた記憶故でしょうか、炎を見ているとなぜか和み、
とてもいい時間と感じました。窯の温度も1200度ぐらいまで焚き上げるとのこと。
私も、薪をくべるのを手伝わせてもらいましたが、炉の温度が半端でない高温のこともあり
薪一本入れるのも至難の業で、作家さんたちのご苦労な様子を肌で感じました。
細君は高温の状況もあり、危ないとことで見学のみとしました。
夕ご飯の支度で部屋に戻って、先ずはお風呂で疲れをいやしました。
地元の作家さんは火のそばを離れられないので夕食も窯の側で食べるとのこと。
窯に向かう途中で、夕食の食材を購入してきたので息子の賄で夕食となりました。
色々な食材の下準備を行い、囲炉裏の炭火で焼きました。
牛タン、牛肉とともに、最後の焼きおにぎりは絶品でした。火の番を行う作家さんに夜食を
届けてしばし焚き上げの様子を楽しみました。
翌朝、目覚めてすぐに登り窯の周辺を夫婦で散策してみました。
椎の木の森、竹林さらには柿の林に囲まれた田園風景が一面に広がりかつてのふるさとの
イメージがそのまま残されており、たまらなく懐かしく感じました。
また、細君が散策の途中で摘んできた野草を備前の焼き物に活けましたが、その野趣み
は備前焼にとっても似合っていました。
夜半に窯の温度が1200℃を越え、陶器も透き通るガラス化も見られたため、焚き上げを
完了し、窯の口は閉じられることになりました。
これから窯が冷めるのに1週間程度かかるとのこと。それから作品を取り出すとかで
その時また息子は岡山まで来ることになるとのこと。
どんな作品が仕上がるかは、取り出してみないとわからないそうでまさに仕上げは炎と
作家の格闘技との印象を持ちました。今回は1200点ほどの作品が焼かれているとのこと。
備前焼について即興で一首詠んでみました。
☆灼熱の炎の記憶秘むるかに 備前の放つ 深き凛々しさ
焚き上げも完了し、しばらくは登り窯での作業は無く小休止とのことで、この時間を使って
倉敷の町と大原美術館に長男が案内してくれました。これは次回でレポート・・・致します。
盛大な陶器市が行われました。
備前の陶芸に取り組んでいる長男からの誘いもあり細君とともに、この前日まで勤務をやりくりし、
二泊三日で備前の窯元にお手伝いもかねて、登り窯の焚き上げを見学して参りました。
備前焼とはご存知の方も多いかと思いますが、岡山県備前市周辺を産地とする炻器で、日本六古窯の
一つに数えられ、備前市伊部地区で盛んであることから「伊部焼(いんべやき)」との別名も持つと
言われています。
当日は少し余裕をもって早めに家を出発し、羽田空港で息子と合流し10時50分発のJALで岡山空港に
向けて飛び立ちました。
出発日は良いお天気でずっと下の景色が見え、途中海ほたる、アクアラインも見えました。
無事12時10分に岡山空港に降り立ちました。
若干手狭な印象のある岡山空港ですが、とてもきれいに整備された周辺の景観と相まって岡山に来た
という実感がありました。
常に登り窯を管理されている地元の陶芸作家さんが車で迎えに来てくださり、空港から約40分で
登り窯のある別荘にたどり着き、先ずは窯を見せていただきました。
その後、作家さんの奥様が駆けつけて下さり、地元自慢のシャインマスカットも頂き、さらに
おいしいコーヒーを淹れてくれました。素敵なご夫婦で陶芸作家としての苦労話も含めて、
いろいろと話が弾みました。
その後、普段着に着替えて登り窯へ・・・。地元の作家さん3人が交代で休みなく火の管理を
されているとかで、もう2週間も薪をくべて窯を焚いていると聞きしました。
延々5時間ほどずっと窯の焚きあがる様子を見せてもらって、炎の乱舞に感激しきり。
太古の昔から私たちのDNAに刻まれてきた記憶故でしょうか、炎を見ているとなぜか和み、
とてもいい時間と感じました。窯の温度も1200度ぐらいまで焚き上げるとのこと。
私も、薪をくべるのを手伝わせてもらいましたが、炉の温度が半端でない高温のこともあり
薪一本入れるのも至難の業で、作家さんたちのご苦労な様子を肌で感じました。
細君は高温の状況もあり、危ないとことで見学のみとしました。
夕ご飯の支度で部屋に戻って、先ずはお風呂で疲れをいやしました。
地元の作家さんは火のそばを離れられないので夕食も窯の側で食べるとのこと。
窯に向かう途中で、夕食の食材を購入してきたので息子の賄で夕食となりました。
色々な食材の下準備を行い、囲炉裏の炭火で焼きました。
牛タン、牛肉とともに、最後の焼きおにぎりは絶品でした。火の番を行う作家さんに夜食を
届けてしばし焚き上げの様子を楽しみました。
翌朝、目覚めてすぐに登り窯の周辺を夫婦で散策してみました。
椎の木の森、竹林さらには柿の林に囲まれた田園風景が一面に広がりかつてのふるさとの
イメージがそのまま残されており、たまらなく懐かしく感じました。
また、細君が散策の途中で摘んできた野草を備前の焼き物に活けましたが、その野趣み
は備前焼にとっても似合っていました。
夜半に窯の温度が1200℃を越え、陶器も透き通るガラス化も見られたため、焚き上げを
完了し、窯の口は閉じられることになりました。
これから窯が冷めるのに1週間程度かかるとのこと。それから作品を取り出すとかで
その時また息子は岡山まで来ることになるとのこと。
どんな作品が仕上がるかは、取り出してみないとわからないそうでまさに仕上げは炎と
作家の格闘技との印象を持ちました。今回は1200点ほどの作品が焼かれているとのこと。
備前焼について即興で一首詠んでみました。
☆灼熱の炎の記憶秘むるかに 備前の放つ 深き凛々しさ
焚き上げも完了し、しばらくは登り窯での作業は無く小休止とのことで、この時間を使って
倉敷の町と大原美術館に長男が案内してくれました。これは次回でレポート・・・致します。