ゆうべ、お風呂を沸かそうとお風呂場をのぞくと
何故か石鹸が石鹸受けから移動している。
おや?と拾いあげると、表面に小さな穴が空いている。
おおっ!!これは・・・
引っ越したばかりの頃に出没したアイツの仕業だな!!
多分、こんなカンジでいたずらをしにやって来たのだろう。
まぁウチは石鹸が良いモノだからね(笑)
カラスなんかもそうらしいが、動物は石鹸を食べ物と間違える事があるらしい。
数ヶ月ぶりに我が家に来たお客さんはねずみか。
今年の干支だし縁起が良いのかもしれないな。
そうか、良い一年になりそうだ・・・。
そんな風に超ポジティブに思いながら眠りに就いた。
その夜・・・・
「オイ!起きろ!!」
誰かが部屋に居るようだ。
目を覚まして電気を点けるとさっき想像したのとは違う車に乗ったラットフィンクが居るではないか。
私「あっ!シュルイのショーケースに居るハズのラットフィンク!!」
ラットフィンク(以下R)「キミねぇ~~、のんきに寝てるんじゃないよ」
意外にも、ラットフィンクは二人称を「キミ」と言う様である。
しゃべり方が少しインテリくさい。
人間ならば小学校して出ていない風貌のクセに、少なくとも大学受験はしていそうだ。
(合格したかどうかは微妙)
「寝てるなって・・・今真夜中だよ~・・」
私はねぼけまなこで答えた。すると
R「ふざけるなーっ!!」
ラットフィンクのビンタが飛んできた。
石鹸に穴をあけた鋭い爪が私の頬に傷を付けた。
私「顔はやめてよ!!私女優なんだから!!」
R「あっ、ゴメン!!でも女優じゃないだろう」
私「しがない雑貨屋でした。スイマセン、ついノリで・・・。
っつーか何!?何でいきなりぶたれなきゃならないの!?」
R「キミのあまりの覇気の無さに憤りをおぼえたのさ・・・」
私「はぁ~~?」
R「何の根拠も無く、今年は良い年になりそうだ、なんてよく言えたものだな」
私「あぁ、石鹸ね・・・だってアンタ今年の干支だからさぁ」
「アンタ」と呼ばれたのも気に障ったらしく、またピクッと右手が動いた。
私は本能的に両手で顔をかばう。
私「もう~~やめてよ~!ドメスティックバイオレンスじゃん!!」
R「俺を怒らせるキミが悪いんだろ」
典型的なDV男である。
私は口答えせずに、とりあえず話を聞く事にした。
R「キミ、去年は何か良いコトがあったのか?」
私「え?まぁ色々と・・・」
ラットフィンクはまた「ぶつぞ!!」みたいな動きで私を威嚇した。
R「ごまかすな!数ヶ月ぶりに来た客が俺だというのに。
少しでも浮ついた話があったのかと聞いてるんだ」
私「あ、そっちの話・・・う~ん去年は・・どうだったかなぁ」
R「わざとらしく考えるフリをするなよ」
私「すみません。何もありませんでした」
R「ゼロか」
私「清い一年でした」
R「何か、それっぽいのも無く?」
私「きれいサッパリ」
R「情けない・・」
私「・・・おっしゃる通りです」
ラットフィンクは大袈裟に大きなため息をついた。
R「キミ・・・今年でいくつなの?」
私はオマエこそ何歳だよ、と心の中でつぶやいた。
R「もう後が無いだろう。それは自分でもわかっているはずだ
それなのに今日だって何だ、家に帰ってからはNHKの9時のニュース。
10時からは報道ステーション、11時からNEWS23、
その後は正月の間録り溜めたバラエティー番組を何時間も見続けて・・
何時まで見てたんだ?」
私「3時です・・」
R「夜中の3時までニュースとお笑い三昧か!!
色気のイの字もないな、独身の中年女が!!」
負け犬、くらい言われる覚悟はあったが「中年」はさすがに腹が立つ。
私「アンタに関係ないでしょ!!
言われなくたって、今年こそは!今年こそは・・・!!」
ラットフィンクがワタシの肩にぽんと手を置いた。
爪は立てていない。
R「そう、その意気だ。今日は悪かったな。
悪く思わないでくれ。俺はただ、キミに幸せになって欲しいだけなんだ。
俺、本当は・・・・」
気が付くと、ラットフィンクの表情がとても優しくなっていた。
そして、少し悲しいような淋しいような目をしている。
私は・・・・ラットフィンクの気持ちに気付いてしまった。
私「も、もしかしてアナタ、私の事を・・・!?」
R「バ、バカな事言うな!!もう寝ろよ。明日も仕事だろ。じゃあな」
ラットフィンクは閉じたVサインみたいな手であいさつして
ちょっぴり気まずいような、照れたようなカンジで早足で帰って行った。
「何よ、キザなヤツ・・・」
そう思ったところで私はまた深い眠りに落ち
目が覚めると朝になっていた。
顔にあるはずの傷はなかったが、肩に置かれた手の感触はまだ残っている気がする。
今年はきっと良い事があるだろう。
何故か石鹸が石鹸受けから移動している。
おや?と拾いあげると、表面に小さな穴が空いている。
おおっ!!これは・・・
引っ越したばかりの頃に出没したアイツの仕業だな!!
多分、こんなカンジでいたずらをしにやって来たのだろう。
まぁウチは石鹸が良いモノだからね(笑)
カラスなんかもそうらしいが、動物は石鹸を食べ物と間違える事があるらしい。
数ヶ月ぶりに我が家に来たお客さんはねずみか。
今年の干支だし縁起が良いのかもしれないな。
そうか、良い一年になりそうだ・・・。
そんな風に超ポジティブに思いながら眠りに就いた。
その夜・・・・
「オイ!起きろ!!」
誰かが部屋に居るようだ。
目を覚まして電気を点けるとさっき想像したのとは違う車に乗ったラットフィンクが居るではないか。
私「あっ!シュルイのショーケースに居るハズのラットフィンク!!」
ラットフィンク(以下R)「キミねぇ~~、のんきに寝てるんじゃないよ」
意外にも、ラットフィンクは二人称を「キミ」と言う様である。
しゃべり方が少しインテリくさい。
人間ならば小学校して出ていない風貌のクセに、少なくとも大学受験はしていそうだ。
(合格したかどうかは微妙)
「寝てるなって・・・今真夜中だよ~・・」
私はねぼけまなこで答えた。すると
R「ふざけるなーっ!!」
ラットフィンクのビンタが飛んできた。
石鹸に穴をあけた鋭い爪が私の頬に傷を付けた。
私「顔はやめてよ!!私女優なんだから!!」
R「あっ、ゴメン!!でも女優じゃないだろう」
私「しがない雑貨屋でした。スイマセン、ついノリで・・・。
っつーか何!?何でいきなりぶたれなきゃならないの!?」
R「キミのあまりの覇気の無さに憤りをおぼえたのさ・・・」
私「はぁ~~?」
R「何の根拠も無く、今年は良い年になりそうだ、なんてよく言えたものだな」
私「あぁ、石鹸ね・・・だってアンタ今年の干支だからさぁ」
「アンタ」と呼ばれたのも気に障ったらしく、またピクッと右手が動いた。
私は本能的に両手で顔をかばう。
私「もう~~やめてよ~!ドメスティックバイオレンスじゃん!!」
R「俺を怒らせるキミが悪いんだろ」
典型的なDV男である。
私は口答えせずに、とりあえず話を聞く事にした。
R「キミ、去年は何か良いコトがあったのか?」
私「え?まぁ色々と・・・」
ラットフィンクはまた「ぶつぞ!!」みたいな動きで私を威嚇した。
R「ごまかすな!数ヶ月ぶりに来た客が俺だというのに。
少しでも浮ついた話があったのかと聞いてるんだ」
私「あ、そっちの話・・・う~ん去年は・・どうだったかなぁ」
R「わざとらしく考えるフリをするなよ」
私「すみません。何もありませんでした」
R「ゼロか」
私「清い一年でした」
R「何か、それっぽいのも無く?」
私「きれいサッパリ」
R「情けない・・」
私「・・・おっしゃる通りです」
ラットフィンクは大袈裟に大きなため息をついた。
R「キミ・・・今年でいくつなの?」
私はオマエこそ何歳だよ、と心の中でつぶやいた。
R「もう後が無いだろう。それは自分でもわかっているはずだ
それなのに今日だって何だ、家に帰ってからはNHKの9時のニュース。
10時からは報道ステーション、11時からNEWS23、
その後は正月の間録り溜めたバラエティー番組を何時間も見続けて・・
何時まで見てたんだ?」
私「3時です・・」
R「夜中の3時までニュースとお笑い三昧か!!
色気のイの字もないな、独身の中年女が!!」
負け犬、くらい言われる覚悟はあったが「中年」はさすがに腹が立つ。
私「アンタに関係ないでしょ!!
言われなくたって、今年こそは!今年こそは・・・!!」
ラットフィンクがワタシの肩にぽんと手を置いた。
爪は立てていない。
R「そう、その意気だ。今日は悪かったな。
悪く思わないでくれ。俺はただ、キミに幸せになって欲しいだけなんだ。
俺、本当は・・・・」
気が付くと、ラットフィンクの表情がとても優しくなっていた。
そして、少し悲しいような淋しいような目をしている。
私は・・・・ラットフィンクの気持ちに気付いてしまった。
私「も、もしかしてアナタ、私の事を・・・!?」
R「バ、バカな事言うな!!もう寝ろよ。明日も仕事だろ。じゃあな」
ラットフィンクは閉じたVサインみたいな手であいさつして
ちょっぴり気まずいような、照れたようなカンジで早足で帰って行った。
「何よ、キザなヤツ・・・」
そう思ったところで私はまた深い眠りに落ち
目が覚めると朝になっていた。
顔にあるはずの傷はなかったが、肩に置かれた手の感触はまだ残っている気がする。
今年はきっと良い事があるだろう。
1月中には福袋かいたいねぇw
年賀状アリガトー
年も明けたし、ボチボチ新商品入れるので
また来てね~~♪♪