あ~寒い寒い。手や足の先が冷える。
今日は市の成人式の式典。
あのフッサフサの襟巻きに手を入れさせてもらいたいなぁ・・
なんて道行く新成人の女子を見つつ思う。
ちなみに私は家の中でもマフラーやスカーフをしています。
家にはエアコンが無いため、帰宅すると上着を脱ぎ
代わりに厚手のカーディガンを羽織り
その上に祖母の手作り半纏を着て足元には湯たんぽと毛布。
あ、電気ストーブ点けてますよ。
でもまぁ暖房は最小限にして、着込んで暖をとるのはエコロジーですばらしー(韻を踏んでるつもり)
てなワケでこんなカワイイ毛布はいかがですか。
・・・と、宣伝したところでゆうべの出来事。
前回のブログで今年一人目のお客さんの話を書きましたが・・・
昨晩は、正月に録画した「のだめカンタービレ」を観て
アリtoキリギリスの片割れはどうしているんだろうと心配になっていると
ドアをトントン、と叩く音がする。
(アパートにはチャイムがありません)
もう夜中の12時を過ぎている。
連絡も無しに真夜中に訪ねてくる人など見当もつかないし、
他の家と間違っているのかな?などと思いとりあえず無視。
するとまたトントンとノックの音がして
「こんばんは~」と挨拶が聞こえた。
「どちら様ですか?」
「吉田です」
「えっ、吉田さん?どうしたんですか、こんな時間に。今開けます」
知り合いに吉田さんという人がいるので、彼かと思いついドアを開けてしまった。
「泣ぐ子はいねが~~~!!!」
お面で顔が隠れているが、背格好からして知り合いの吉田さんとは別人だった。
私「あの・・どちらの吉田さんなんですか?」
吉田さん(以下、吉)「はじめまして。あの~、冬将軍の吉田です」
私「はぁ・・はじめまして」
私はまじまじを吉田さんの姿を見た。
顔には天狗のお面、頭には武士の兜(かぶと)をかぶり、
身体には剣道の胴着を着けて足元はズック靴にカンジキである。
メチャクチャだ。
ひとつも正解が無い。
いや、かろうじて兜は合っているか・・
待て待て、そういう問題ではない。
私「冬将軍とおっしゃいましたが・・
泣ぐ子はいねが~~ってなまはげじゃないですか。
なまはげだったら、お面は天狗じゃなくて赤鬼ですよ」
吉田さんは慌ててお面をとる。
私「で・・その胴着はもしかして鎧(よろい)のつもりですか?」
吉「一応将軍なんで・・。もっと武士っぽい鎧がイイなぁと思ったんですけど
そーゆーのって高いから。」
うーむ・・。
剣道の防具も確かに胸やお腹を守る固い鎧ではあるが
武士の鎧とは見た目があまりにも遠い。
吉「近所にね、古道具屋がありまして。そこに鎧兜が飾ってあったの。
もうずーーーっと前から。
何年も売れてないんでね、安くなるかなーと思ったら
50万ですよ!50万。いやーいくら何でも出せませんよ。
あそこの店主、売る気ないね。
これでも安いよ、だって。
困ったナーなんて思って店内見たらコレがあったんでね」
そう言って吉田さんはコンコンと防具の胴を叩いた。
その時気付いたが、手には玩具のライトセーバーを持っている。
武士の兜と、ダーズベイダーのヘルメットは確かに似ている。
・・・が、吉田さんの格好はちょっとしたカオスである。
私「ツッコミどころが満載過ぎて質問の順番に困るんですが・・・
えーと、まず、何しに来たんですか?」
すると吉田さんは先ほどとった天狗のお面を再びつけて、
ライトセーバーを振り上げ、ポーズをとってこう叫んだ。
吉「泣ぐ子はいねが~~!冬将軍、到来~~~っ!!」
・・・・・5秒ほど静止。
私「・・吉田さん!!さっきも言いましたけど
泣ぐ子はいねが~~ってなまはげ!
冬の風物詩だけど、冬将軍とは関係無いです!」
吉「そうなの?あ~1軒目で良かったぁ」
なんと、他の家にもまわるらしい。
私「冬将軍として各家庭を訪ねるんですか?」
吉「そう、俺はこの辺の担当だから」
私「担当?どっかの会社か何かに依頼されてるんですか?」
吉「気象庁」
私「きっ、気象庁~~!?!?!?」
この日一番の驚きであった。
吉「寒さが厳しくなる頃にね、インフルエンザとかに気を付けなさいよ~
って呼び掛けるワケ。国民の健康のためのアレでね。
まぁ厚生省とのアレもあるけどね」
私「えーっじゃあ吉田さんは気象庁の職員なんですか!?
国家公務員なの?」
吉「いやー!!俺はね、アレ。シルバー人材センターから来てるの」
私「えーと、じゃあ気象庁は大陸からの寒波が日本に来ると、
寒さの擬人化であるハズの『冬将軍』を
風邪やインフルエンザに注意しましょうと
呼び掛けるキャラクターにして各家庭を廻らせている、と。
で、その冬将軍の人材派遣はその地区のシルバー人材センターに依頼している、と」
吉「そうそう」
私「はー。コンセプトはわかりましたが、それにしても随分ずさんですね。
ちゃんとそれらしい格好やセリフを教わらないんですか?」
吉「今までやってたタカハシさんがね、急に今年は出来ないって言うんで
急遽、俺になったの。それ頼まれたのいつだと思う?」
私「さあ・・・」
吉「9時!夜の。俺も断ったの、最初は。
でーもシルバーのセンターのヒトもいい加減でよぉ、
何でもイイから、吉田さんのイメージでイイからって言うから。
しょーがねーから俺もよー、あー将軍、将軍、そーだあの店に
ヨロイあったっけなーって無理矢理店開けさせてよー
なんとか形だけでも、ってな。
どうだ!?ちょっと違うかもしれないけどよ・・見えなくはないだろ?
冬将軍~!只今参上~~~~っ!!」
今度は歌舞伎の見栄を切るポーズを決める吉田さん。
振り下げたライトセーバーが私の頭に当たった。
気象庁も厚生省も民営化してしまえ!!
今日は市の成人式の式典。
あのフッサフサの襟巻きに手を入れさせてもらいたいなぁ・・
なんて道行く新成人の女子を見つつ思う。
ちなみに私は家の中でもマフラーやスカーフをしています。
家にはエアコンが無いため、帰宅すると上着を脱ぎ
代わりに厚手のカーディガンを羽織り
その上に祖母の手作り半纏を着て足元には湯たんぽと毛布。
あ、電気ストーブ点けてますよ。
でもまぁ暖房は最小限にして、着込んで暖をとるのはエコロジーですばらしー(韻を踏んでるつもり)
てなワケでこんなカワイイ毛布はいかがですか。
・・・と、宣伝したところでゆうべの出来事。
前回のブログで今年一人目のお客さんの話を書きましたが・・・
昨晩は、正月に録画した「のだめカンタービレ」を観て
アリtoキリギリスの片割れはどうしているんだろうと心配になっていると
ドアをトントン、と叩く音がする。
(アパートにはチャイムがありません)
もう夜中の12時を過ぎている。
連絡も無しに真夜中に訪ねてくる人など見当もつかないし、
他の家と間違っているのかな?などと思いとりあえず無視。
するとまたトントンとノックの音がして
「こんばんは~」と挨拶が聞こえた。
「どちら様ですか?」
「吉田です」
「えっ、吉田さん?どうしたんですか、こんな時間に。今開けます」
知り合いに吉田さんという人がいるので、彼かと思いついドアを開けてしまった。
「泣ぐ子はいねが~~~!!!」
お面で顔が隠れているが、背格好からして知り合いの吉田さんとは別人だった。
私「あの・・どちらの吉田さんなんですか?」
吉田さん(以下、吉)「はじめまして。あの~、冬将軍の吉田です」
私「はぁ・・はじめまして」
私はまじまじを吉田さんの姿を見た。
顔には天狗のお面、頭には武士の兜(かぶと)をかぶり、
身体には剣道の胴着を着けて足元はズック靴にカンジキである。
メチャクチャだ。
ひとつも正解が無い。
いや、かろうじて兜は合っているか・・
待て待て、そういう問題ではない。
私「冬将軍とおっしゃいましたが・・
泣ぐ子はいねが~~ってなまはげじゃないですか。
なまはげだったら、お面は天狗じゃなくて赤鬼ですよ」
吉田さんは慌ててお面をとる。
私「で・・その胴着はもしかして鎧(よろい)のつもりですか?」
吉「一応将軍なんで・・。もっと武士っぽい鎧がイイなぁと思ったんですけど
そーゆーのって高いから。」
うーむ・・。
剣道の防具も確かに胸やお腹を守る固い鎧ではあるが
武士の鎧とは見た目があまりにも遠い。
吉「近所にね、古道具屋がありまして。そこに鎧兜が飾ってあったの。
もうずーーーっと前から。
何年も売れてないんでね、安くなるかなーと思ったら
50万ですよ!50万。いやーいくら何でも出せませんよ。
あそこの店主、売る気ないね。
これでも安いよ、だって。
困ったナーなんて思って店内見たらコレがあったんでね」
そう言って吉田さんはコンコンと防具の胴を叩いた。
その時気付いたが、手には玩具のライトセーバーを持っている。
武士の兜と、ダーズベイダーのヘルメットは確かに似ている。
・・・が、吉田さんの格好はちょっとしたカオスである。
私「ツッコミどころが満載過ぎて質問の順番に困るんですが・・・
えーと、まず、何しに来たんですか?」
すると吉田さんは先ほどとった天狗のお面を再びつけて、
ライトセーバーを振り上げ、ポーズをとってこう叫んだ。
吉「泣ぐ子はいねが~~!冬将軍、到来~~~っ!!」
・・・・・5秒ほど静止。
私「・・吉田さん!!さっきも言いましたけど
泣ぐ子はいねが~~ってなまはげ!
冬の風物詩だけど、冬将軍とは関係無いです!」
吉「そうなの?あ~1軒目で良かったぁ」
なんと、他の家にもまわるらしい。
私「冬将軍として各家庭を訪ねるんですか?」
吉「そう、俺はこの辺の担当だから」
私「担当?どっかの会社か何かに依頼されてるんですか?」
吉「気象庁」
私「きっ、気象庁~~!?!?!?」
この日一番の驚きであった。
吉「寒さが厳しくなる頃にね、インフルエンザとかに気を付けなさいよ~
って呼び掛けるワケ。国民の健康のためのアレでね。
まぁ厚生省とのアレもあるけどね」
私「えーっじゃあ吉田さんは気象庁の職員なんですか!?
国家公務員なの?」
吉「いやー!!俺はね、アレ。シルバー人材センターから来てるの」
私「えーと、じゃあ気象庁は大陸からの寒波が日本に来ると、
寒さの擬人化であるハズの『冬将軍』を
風邪やインフルエンザに注意しましょうと
呼び掛けるキャラクターにして各家庭を廻らせている、と。
で、その冬将軍の人材派遣はその地区のシルバー人材センターに依頼している、と」
吉「そうそう」
私「はー。コンセプトはわかりましたが、それにしても随分ずさんですね。
ちゃんとそれらしい格好やセリフを教わらないんですか?」
吉「今までやってたタカハシさんがね、急に今年は出来ないって言うんで
急遽、俺になったの。それ頼まれたのいつだと思う?」
私「さあ・・・」
吉「9時!夜の。俺も断ったの、最初は。
でーもシルバーのセンターのヒトもいい加減でよぉ、
何でもイイから、吉田さんのイメージでイイからって言うから。
しょーがねーから俺もよー、あー将軍、将軍、そーだあの店に
ヨロイあったっけなーって無理矢理店開けさせてよー
なんとか形だけでも、ってな。
どうだ!?ちょっと違うかもしれないけどよ・・見えなくはないだろ?
冬将軍~!只今参上~~~~っ!!」
今度は歌舞伎の見栄を切るポーズを決める吉田さん。
振り下げたライトセーバーが私の頭に当たった。
気象庁も厚生省も民営化してしまえ!!
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