シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

ホタルを見るコト、ホタルがいるコト。

2014年06月22日 | 色々な生き物
ホタルを見に行って来ました。
とある川沿いの遊歩道。
特別「ホタルの里」とか謳っているのではなく自然の川。
「乱舞している」程ではないけど
「あっちにいた!あ、こっちにも!!」くらいに楽しめる。

それとは別に、ホタルを見るイベントは全国的にたくさんある。

三島でもあったしね。
ほたるフェスタ。
地域活性とか、にぎわいとか市民の楽しみとか
そーいう効果があるので、それ自体は悪いコトではないんだけど。
すっごい人が来てて賑わってて、それはそれで良いのですよ、もちろん。

けど、そういうイベントとして使われるホタルの多くが
毎年、養殖して放流してというのを繰り返されている。
自然に繁殖できないのならば、
ホタルが住むのに適さない環境なんだな、と思う。

放流されたホタルは交尾をしたり卵を産んだりするコトがなく
死んでしまうのか?
だとしたら人間の目を楽しませるためだけの
「使い捨て」なのではないかと・・・。

養殖や放流をしても、少しずつでも、その地で自然に繁殖して
増えていくのなら良いかなあと思うけどそう簡単にはいかない。

ここにホタルの生態について色々書いてあります。
まず、ホタルが繁殖するには川に幼虫の餌になるカワニナがいなければならない。
んで、幼虫がさなぎになるには、その川に土手がなくてはならない。
コンクリートで固められた護岸工事をしてある川ではダメなのです。

もちろん、カワニナが生育する為の植物や動物も必要で。
どんな生物でも、それだけが単独で生きていく事はできない。
何かが何かを必要とする関係が連鎖している。
それが揃って初めて「生態系」となる。

「ホタルを守る」というのは「ホタルのいる生態系を守る」という事でなければならない。

そして、養殖と放流については他にも問題点がある。
同じ生物でも地域による個体差があるので
余所のを持ってくるのは、そもそも良いコトとは言い難い。
そうせざるを得ない場合は、
なるべく近いところの幼虫を持ってくるとか配慮が必要である。
 
せっかく、ホタルを見て多くの人が楽しんでくれるのだから
これを機に是非とも生態系や自然についても関心を持ってもらいたいなーと
切に願うのでありました。


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