幸福は香水のようなもの

お盆のお仏壇訪問は香水のようなもの。人に振りかけると自分にも必ずかかってきます。パチパチ！

人に歴史ありで、いろんな方の話を聞いていると、あっちゅー間に時間が過ぎていきます。みんな自分の家、つまりホームグラウンドな訳ですから、饒舌になります。

お檀家さんで広島で被爆された方がいるんです。その方のお姉さんは直接の被曝は免れたのですが、死の灰を浴びて投下10日後に亡くなっています。
「たまに小学校とかで体験を話してくれと言われるんだけど断ってるんだ…大勢の人が死んだのにそれが“利用される”気がしてね」
「えー、じゃ円東寺でだったらいいですか？」
「…遠いよ」
「じゃ、迎えにきますから！」

いいことに利用されるならいいですけど、いいことが何なのかはいつまでも答えがでません。ただひたすらに戦没者に合掌です。



写真～
お盆中のかぜのこ畑は、JAかかし君が守ってくれまする。