５００年を超える伝統の宗教的行事とは別の次元で、屋台桟敷からの見物客としては、粛々と進められる灯りと水のドラマの美しさに、ただただ息をのむ想いをしていました。
船着き場に一隻目のまきわら船が着きますと、お稚児さんにお付の人々が同行してお旅所の御輿に参拝します。村代表の稚児が参拝するその一事のためにこの大がかりな山車の一行が組まれていたのです。
旧津島五ヶ村からの送り出されたそれぞれの村の一隻が、堂々と２０万人ともいわれる観客の前に進み出てきました。
水上での花火が観客の目を楽しませ始めたころ、神社からの使者のお迎えに応えて、津島笛を奏でながら まきわら船がしずしずと姿を現してきました。
