入口の前で壁に向かって立って見ると左右がカーブして盛り上がり、ちょうどすり鉢の底に居るようです。芝生のカーブと四角い窓や壁の平面がなにか不思議な組み合わせに見えました。
荒々しくコテで塗り付けた壁の控えめな大きさのガラス窓の横にも陶器のかけらの模様がありました。陶器のかけらはすべて同じものはなく、元の器がなんであったか確かめたい気分になります。
粘土を打ちっぱなした外壁のところどころの模様は、同じ種類の陶器のかけらを埋め込んで形作ってありました。
モザイクタイルという地味なテーマのミュージアムではありますが、まるでメルヘンの世界に入り込むかのようで、入館する前に楽しい気分にさせてくれました。
曲がりくねった下り坂のプロムナードが訪れる人を自然に、入り口を示す文字など全くない戸口に導いてくれます。粘土山の土を掘る地下トンネルに入り込む坑口を思わせているのかもしれません。
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