山荘の周囲はナナカマドの密集地帯になっています。秋には真っ赤に色づく実ですが、今はまだ青い実にわずかに赤みがのり始めたところです。
登山届所から１時間半くらい歩いた時突然高い木がなくなり西穂高山荘が見えました。以前は散歩気分で登れた記憶しか無かったのですが、今回は意外に厳しい山登りでした。１１年前とは体力差があることを実感したところです。
よく整備されたなだらかな道は影を潜め、ごつごつとした石が不規則に並ぶ荒々しい道に変わってきました。一歩踏み出すのにどに足を置いたらよいのか迷うほどの急な登りが続きました。
振り返ってみますとくっきり見えていた笠ヶ岳の方角は、青空が見えているものの雲の動きが激しくなっているようにも見えました。
林間を少し歩くと視界が開けたところがありました。これから目指す稜線を改めて目の前にすると、展望台で見た時とは別の感慨が湧いてきます。
