山門の正面に「善光寺」の扁額が掲げられています。畳三畳ほどの大きさといわれますが、高い場所にあるのでそれほど大きくは感じません。この文字の中に五羽の鳩(善と光にそれぞれ二羽、寺に一羽)がいて、さらに善の字は牛の顔をかたどっているとのことです。
仲見世通りから境内に入る大きな山門がどっしりと構えています。寺院の多くは山にあったのでその正門を山門と呼び習わしました。またの名を三門(三解脱門;すべての煩悩を捨て去り、迷いを振り払って悟りの境地に踏み出す門の略)とも呼ばれていると説明されていました。
山門手前の右側にはこれまでのお店の並びと違い、急に広いスペースがとられています。そこに石が妙に新しく見える台座の上に六地蔵さんが並んでいます。お隣のひときわ大きいお姿の像は、その昔全国の信者の喜捨を集めて造立された延命地蔵尊で俗にぬれ仏と呼ばれています。