微妙な判定の勝負については上位も下位も区別はありません。物言いがついて何やら話し合っている土俵上を、今戦いを終えたばかりの力士が心配そうに見つめます。力いっぱいの相撲を取った後なので激しい息遣いが聞こえてきます。
タマリ席西5列7番に着座。座席は座布団1枚分のみです。履物、手荷物など置くスペースはありません。足を投げ出すことができず、女性は正座か横すわりで体は座布団の上でまとめなければなりません。力士が飛んでくることがあるので、カメラ、ビデオ、スマホは原則禁止です。
土俵上の戦いを取り仕切るのは行司さんです。力士の格によって仕切る行司さんにも階級があるのはご存じのとおりです。幕下格以下の行司さんの装束は木綿生地、足元は素足で裾をまくった身軽なスタイルです。見た目から「はだし行司」とも呼ばれているそうです。