読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
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第68回菊花賞

2007-10-21 23:14:59 | スポーツ
今日は牡馬三冠の最後の一冠、菊花賞が行われました。
京都競馬場を舞台に、芝3000mの長丁場を走ります。
一冠目の皐月賞は「最も仕上がりの早い馬が勝つ」、二冠目の日本ダービーは「最も運の良い馬が勝つ」、そして菊花賞は「最も強い馬が勝つ」と言われています。
今年は本命と言える馬がいなく、かなりの混戦になるかなと思いました。
で、レースの結果ですが、以下のとおりとなりました。

1着 アサクサキングス
2着 アルナスライン
3着 ロックドゥカンブ

馬券はロックドゥカンブの複勝を買っていたので勝利でしたが、なんだか納得のいかない結果になりました。。
アサクサキングスは勝てないだろう、と早々に決め付けていたので(笑)、見事な1着にビックリでした
2着のアルナスラインは血統的にも今後が楽しみです
骨折休養明けの京都大賞典も良いタイムで3着に入り、今回はGⅠの舞台で2着。
この先もGⅠで活躍していけるのではと思います。
3着のロックドゥカンブは、できれば勝って欲しかったです。
斤量も他の馬より2キロ軽いのだし、ここは勝たないといけなかったのでは
でもこの馬はGⅠを勝てる器だと思います
今回は敗れましたが、いづれGⅠを勝つ日が来るかも知れません。
この馬だけ遅生まれというハンデがあるのですが、その反面まだまだ成長する余地があるということ。
今年はあと一回レースに出るかどうかわかりませんが、レースに出るたび馬は成長していると思うので、来年の春が楽しみな一頭です。

来週はいよいよ天皇賞(秋)ですね
東京競馬場に見にいきたい気分です
それではまた。

「人間失格」太宰治

2007-10-21 23:03:37 | 小説
久々~の小説ご紹介☆
1ヶ月ぶりくらいかな。。。
今回読んだのは「人間失格」(著:太宰治)です。

-----内容-----
「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていた。
無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。
次々と女性と関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。
「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。
作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。

-----感想-----
この本に興味を持ったのは、「デスノート」の小畑先生が表紙を描いていたからです。
書店に寄ったとき、「あれ?デスノート風な絵があるな…」と思ったらそれが「人間失格」でした。
近代文学は言葉も古いし読みずらいので、高校の国語の授業以来遠ざかっていました。
でもこの作品は小畑先生が表紙を描いていることだし、たまには近代文学も良いかなと思い読んでみました。

内容は、かなりの転落物語です。
ところが、読んでいてあまり悲しくはならないのが不思議ですね。
主人公・葉蔵の語り口が独特だからだと思います。
何となく自分を遠くから見つめているというか、常に客観的な視点のような気がします。
あと、カタカナ言葉が多いなというのがありました。
昭和二十年頃では珍しいと思いますが、どうなのでしょうか。
以外とカタカナ言葉が流行っていたのかも知れませんね。

太宰治について詳しいことは知りませんが、「人間失格」は書籍の紹介などで何度も見てきました。
ただ、読むのは気が進まないなあと思っていました。
重々しいイメージがあったので…。
でもそれほどの暗さではなかったのでわりとスムーズに読めました。
それから、太宰治の表現力には驚きました。
現在の若手作家の綿矢りささんが使うような表現が人間失格でも使われていました。
カタカナ言葉と同じく、昭和二十年頃にこういう文章表現が使われるのって意外な気がします。

表紙の絵はどう見ても「夜神ライト」に見えます。
これって、夜神ライトが人間失格ということなのでしょうか(笑)
興味を持たれた方は表紙を見てみてくださいね♪

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