読書日和

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「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉

2011-10-07 19:30:52 | 小説
久しぶりの小説レビューとなります。
今回ご紹介するのは「謎解きはディナーのあとで」(著:東川篤哉)です。

-----内容-----
「お嬢様の目は節穴でございますか」
令嬢刑事と毒舌執事が事件を解決。
ユーモアいっぱいの本格ミステリにして、2011年本屋大賞受賞作!

-----感想-----
以前から興味のあったこの作品。
2011年の本屋大賞受賞作で、かなりの大ヒットになっていることから、本屋でも大々的に売り出されていました。
私は6月に本屋で購入し、どんなものなのか興味津々で読んでみました

内容としては刑事ミステリー物で、1話完結の短編6つで構成されています。
主人公は東京都国立市の警察署に勤務する宝生麗子という女性刑事で、実は大財閥のご令嬢だったりします。
ここまではよくある話なのですが、問題はこの宝生麗子の執事を務める「影山」という男。
執事らしく丁寧な言葉使いではあるのですが。。。たまに強烈な毒舌ぶりを発揮します^^;
基本的に麗子が事件に行き詰ると影山が相談に乗る形になります。
仕事を終えて屋敷に帰ってきた麗子が、食事の際などに事件の捜査の行き詰まりについて相談するという感じで。
影山は恭しく相談には乗るものの。。。
そこで繰り出される強烈な毒舌には、思わず笑ってしまいます。
「この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」

ただの執事とは思えない抜群の推理力を持つ影山。
どんな事件でも、驚くほどスムーズに謎を解いてしまいます。
その影山から見ると、麗子はかなりアホに見えているようです(笑)
どの話でも必ず麗子を馬鹿にする一幕があり、麗子はムキになって色々と反論していますが、影山にはのらりくらりとかわされてしまいます。
この二人の掛け合いはかなり面白いです。
この掛け合いが物語を楽しくしてくれているなと思います。
「謎解き」をシリアスなものから笑いのあるものに変えてくれて、ミステリー初心者でも読みやすい感じになっていると思います。
やはり「楽しく読める」というのは良いものです^^
ミステリーとしてもなかなか面白いと思うので、興味のある方はぜひ読んでみてください


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