読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

対等な立場

2021-11-03 09:41:27 | ウェブ日記
人間誰しも、現実世界でもネットでも意見の違う相手と口論になった時などに、強い言葉に頼ってでも優位に立ちたい思いがあるものです。
それを我慢して制御するのが理性だと思います。
しかし中には、我慢出来ずに上から目線の言葉や強い言葉などに頼ってしまう人もいます。

ある人は、「私はあなたが駄目な奴だから教えてあげてるんです」、「私はこんなに上手くやって行きたい思いがあるのに、意識の低いあなたのせいで台無しなんです」と、相手を下に置いて物を言います。
またある人は、「あなたと違って私はこんなに意識が高いんです」と、自身を上に置いて物を言います。
またある人はもっと単純に、「お前は本当に駄目な奴だな、消えろ」のように、粗暴な言葉に頼って優位に立とうと試みます。

これらの物言いの特徴は、「対等な立場で話すことを放棄している」という点にあります。
相手の人が常時周りに暴言を連発していてまともな会話自体不可能な人物でもない限り、非常にまずい手法です。
忘れてはならないのは、自身と相手の立場は対等だということです。
会社の上司と部下ではないので、相手に偉そうに上から物を言えるような立場ではありません。

どうしても、感情の我慢が出来ないのだろうなとは思い、やってしまう気持ち自体は分かります。
それが人間だとも思います。
しかしその手法に頼って物を言っている限り、相手の人と何らかの合意を得るのは難しいと思います。
相手の人には相手の人の立場があり、意見が違うからといって上から目線や粗暴な態度で来る物言いに対し、親身に聞こうなどとなるはずがないからです。
安易に自身を上に見せられる手法に頼らず、対等な立場で話す気概を持つことが、相手と話をする第一歩なのではと私は思います。