村上陽一郎『科学・哲学・信仰』、第三文明、1977年。読了。
近代科学技術は、西欧の中でキリスト教思想原理に従って成立したのであり、科学技術によるなら、未来を拓くヒントもキリスト教にあるとする。しかし、宗教の形は多様だし、科学技術を宗教と切り放すことも可能(村上氏のいうように不完全な形だとしても)。なのにこの結論に収斂しては、科学技術を扱って未来を開拓するのは一部の人々と言ってるようなものでは?
本書で興味深いのは、科学(自然科学)は観察された事実で造られているのではなく、理論で造られているという主張。
近代科学技術は、西欧の中でキリスト教思想原理に従って成立したのであり、科学技術によるなら、未来を拓くヒントもキリスト教にあるとする。しかし、宗教の形は多様だし、科学技術を宗教と切り放すことも可能(村上氏のいうように不完全な形だとしても)。なのにこの結論に収斂しては、科学技術を扱って未来を開拓するのは一部の人々と言ってるようなものでは?
本書で興味深いのは、科学(自然科学)は観察された事実で造られているのではなく、理論で造られているという主張。