教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

おっ

2005年09月09日 22時50分42秒 | Weblog
 今日は二度寝をしてしまい、損をする。早起きは三文の徳、いや変換ミス、得。何が損かというと、午前中にしてしまわないとやる気がしない、年表作成ができなかったこと。やりゃあいいんだけど。いつものことだが、気分屋な自分がどうもうっとおしい(笑)。結局、今日は読書(=勉強)のみすることに。
 みなさんのいい本というのはどんな本ですか? 普段はマンガしか読まない私が言うのはなんですが、私のいい本とは、自分の肥やしになる本だと思います。別に研究に役立つ必要はないので、マンガでもいいのです(開き直り)。自分の生き方、見方、考え方、を変えてくれる、もしくは豊かにしてくれる本はいい本だと思います。で、今日(というより数日前から)読んでいる本(これは文字の本)は、研究の視点を豊かにしてくれる本でした。私の研究分野の本ではありませんが、「おっ」と思う部分に出合う。そういうとき、私はその部分をノートに書き留めて、さらに自分の思いつくままに思考をふくらますクセがあります。そういうことをしていると当然時間をとられるので、時間をかけたわりにほとんど読めませんでしたが…(笑)
 ノートを書き殴っているうちに、昔書いた論文(某学会でボツになってそのままのやつ)を引っ張り出し、すこし手直しを始めました。ほとんどやってませんが、しばらくして同級生(年はだいぶ上ですが)がやってきたので、話し込む。彼はイギリス・スコットランド教育史を専攻しているのですが、研究していて見つけたイギリスの資料(同時代の人が日本に紹介したもの)を見せてやると、「おっ」と言いました。そのうちにうちの研究室の先輩がやってきたので、彼はお帰りに。その後、その先輩と話し込む。ちょうどよかったので、先ほど手直しした論文の題名を見てもらう(先輩を「利用」する奴)。あれやこれやと意見交換し、キーワードを並べ替えて意見一致。先輩は用事があるのでそれで退散。私のために… その後読書を再開しましたが、あいかわらずノートに書き殴ってはの繰り返しになったのであまり進まず。約束があるので17時ごろ切り上げる。
 約束というのは、友人のコンサートに行くことでした。今日の写真はそのパンフレット。友人というのも、東京芸術大学卒の箏弾き。演奏者は4人で全員芸大卒、主催者の友人の友人(内一人旦那様)。芸大卒ほどの腕前を聴く機会はそれほど多くはないので、行くわけです。で、内容はやはり「おっ」と思いました。プログラム上は、「園の秋」(菊岡検校作曲)、「落葉の踊」(宮城道雄作曲)、「真虚霊」(琴古流本曲)、「微香(ほのか)」(黒川真理作曲)の四曲でした。…本ブログのほとんど読者には聞き慣れない言葉や人名が出ていますが、その解説はいずれということで今日はナシ(自分が理解し切れてないともいう(笑))。「落葉の踊」はCDでよく聴いているので別としても、他の三曲は聴くのが初めて。それぞれに「おっ」と思う部分があり、非常に芸の肥やしになりました。「芸」というのは作曲です。演奏の芸には、レベルが高すぎてなったかなどうかな…
 ま、というわけで、今日は様々な「おっ」を思った一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする