教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

蝉しぐれ

2005年11月06日 23時55分55秒 | Weblog
 今日は県知事選挙だったようですが、現在の県政に積み上がった問題を解消する意欲が今ひとつ感じられない(と私は感じた)現職候補と、どこから財源を持ってくるのか皆目検討のつかないマニフェストを宣言する某K党系候補の一騎打ちだったので、投票拒否しました。どうやら現職候補が当選したようですが、投票率は30%を切るすさまじくみっともない選挙だったようです。この投票率、下から全国2位だそうで、当選した現職は強く受け止めていただきたいもの。聞けばまだ50歳代だそうで、まだ若いんだしこのままでいてもらっちゃあね…
 そんなこんなで、今日は県知事選挙には行かずに映画を観ていました(笑)。見てきたのは藤沢周平原作・黒土三男監督『蝉しぐれ』。CM等で見かけるカットに惹かれて、見に行きました。江戸時代の東北の小藩において、在郷の武士の生活を描いた映画です。セットはかなり広い敷地内に作られ、建ててから一年間雨風にさらしたというだけあって、渋い色が満載。無駄に説明せず、カメラもほとんどアップがない、というめずらしい映画。私はこの渋さに惹かれて見に行ったわけです。ストーリーも切なくて、めちゃくちゃ好みです。唯一難点を言えば、全体としてリアルっぽく、普通っぽく、人間らしさが全面に押し出されていたので、終盤のチャンバラは必要ないなーと思いました。まあともかく、泣ける要素がたくさん、しかもいやらしくない。私もだいぶいいかんじに泣かされました(笑)。
 ほかに、映像は非常に生活感あふれ、江戸時代の在郷武士の暮らしぶりが見られて、非常に興味深かったです。まあ、どれだけ史実に則っているのかわかりませんし、そもそもこれまで「江戸時代」と曖昧に言ってきましたが、江戸時代のいつ頃か、公式サイトをざっと見てもわからなかったので、こんな曖昧に言わざるを得ません。詳しい人だったら、「これはこのころの話だ」と言えるのでしょうね。あれは何年ごろの話なんだろうなー。気になります
コメント
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