里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ノジスミレ 横丁の塀際

2017-03-15 | 日記

散歩の際に、たまにある横丁を通るのですが、そこの塀際にスミレが生えています。
どんな花が咲くのか楽しみにしているのに、未だに花を見たことがありませんでした。
何故なら、そろそろ咲く頃かなと立ち寄ってみると、既に種になっていたり弾けていたり
で、普通のスミレよりもかなり早咲きなんですね。

葉が普通のスミレより毛深いので、別種類であることは判っていました。
ともかく、今年こそは花を見ようと心に決め、最も早咲きのアオイスミレが咲いたら
訪れることにしていました。




                             二枚とも2016.4.10撮影

4月6日にアオイスミレを観察したので、風雨の治まるのを待って4月10日にその横丁
を歩いてみました。そしたら、既にたくさんの花が咲いていて、まさに今が見頃 ♪

花色がスミレより幾分淡く、花びらに濃紫色の縦筋が入っていますし、前述したように
葉や葉柄に短毛が多いので、ノジスミレで間違いないでしょう。
この僅かな隙間をほぼ独占し、横一列に30株ほども生えています。
それにしても、古びたブロック塀と側溝の隙間に咲くなんて、けな気ですねぇ。
これで散歩が更に楽しくなっちゃいます ♪


                                 2016.4.10撮影

スミレ科スミレ属の多年草で、本州~九州に分布する。
人里に近い草地、道端やコンクリートの隙間等の日当たりの良い所に自生する。
無茎種で草丈は4~8cm、全体に白い短毛が多い。
葉はすべて根生し、立ち上がらず横に開く。葉身は楕円状被針形で長さ3~8cm。
先端は細くなり、基部は横に幅広い切形。葉柄の翼はスミレほど目立たない。
花期は3~4月、花は長さ1~1.5cm、淡紫色で濃紫色の縦筋が入る。
スミレと違って、側弁の内側に突起毛がない。
距はやや太くて色が淡く、先端がやや下を向く。
花後の果実はさく果で、熟すと3裂する。



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