加美町宮崎地区、山地中腹の林道から分かれて送電線巡視路を登っていくと、雑木林の中
の尾根を行くようになります。ゆるやかな上りの尾根道を少し行くと、傘が白黒のキノコ
が生えています。周囲を見渡すと、点々とながら10本ほども生えています。
大きいもので傘の直径が4~5cm、中心部が黒褐色で縁が白くなっています。
中には傘が2~3段重ねになっているものもあり、初めて見る変なキノコですね。
二枚とも2024.9.17撮影
1本抜き取って裏返して見ると、傘裏にヒダや管孔は無く、微小なトゲ状のものが無数に
生えています。全体に湿った感触があり、傘も柄もしなやかな革質です。
ハリタケ類のキノコでしょうか。
帰宅後キノコ図鑑をめくって似たキノコを探すと、ニオイハリタケモドキがそっくりです。
傘が黒褐色で縁が白いところや、傘が2~3段重ねのところ、傘裏が針状であることなど
が合致するので、ニオイハリタケモドキで間違いないでしょう。
2024.9.17撮影
イボタケ科チャハリタケ属の中型キノコ。
秋にモミやツガ等の針葉樹林内の地上に発生する。
傘は平皿状だが中央部はややくぼむ。表面は帯褐色~暗褐色で、周縁部は白色だが発生初
期に青味を帯びる。
傘の裏面は微小な針状で灰色~黒褐色。胞子は淡褐色の類球形でこぶ状のイボがある。
柄は不整形な円柱状で、表層では淡橙褐色のフェルト質。肉は革質。
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