里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

クモキリソウ 林道沿いの草地

2019-07-08 | 日記
登米市登米町日根牛地区南部、林道を長々と上っていくと、やがて山の中腹を水平に巻くよ
うになります。林道脇の草地に注目しながら歩いていくと、丈の低い草むらから花茎が伸びて
いて、茎上部に5~6個の花を咲かせています。花は淡い緑色で、花弁やガク片がクモの脚の
ように伸び出ていますから、クモキリソウで間違いないでしょう。






                              三枚とも2019.7.2撮影

ラン科クモキリソウ属の多年草で、日本全土に分布し、草丈は15~25cm。
平地~亜高山のやや湿り気のある樹林下に自生する。
偽球茎は直径1.5cmほどの卵球形。
葉は2個あり、卵状楕円形で長さ5~12cm、鈍頭で縁は細かく波打つ。葉脈の網目はない。
花期は6~7月、花は花茎の上部に総状に5~15個つき、直径1cmほどで淡緑色~黒褐色と
変異がある。萼片と側花弁は線形で、唇弁は幅が広く、咲くと直ぐに後方へ巻き込む。
果実は蒴果で、翌春まで残る。


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