里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミズキの白い花

2017-06-03 | 日記
この時季に林道や丘陵地の道路を走行していると、林際や道路法面にそびえる木に
白い花が咲いているのをよく見かけます。ミズキの花ですね。
枝は幹から水平に放射状に伸び、一年に一段ずつできるので、階段状の独特の枝振り
になります。花は枝の表側に付きますから、遠目には葉の緑と花の白が層状に見えます。
撮影地は大崎市鹿島台深谷地区の、山裾や道路沿いの日当たりの良い斜面です。




                             二枚とも2017.6.3撮影

名前の由来は、春先に枝を切ると水が滴り落ちることからきているようです。

材としては白色で緻密、加工が容易であることから、細工物、器具などに利用されます。
宮城県内ではこけしの材料として知られていますね。
大崎市鳴子温泉では、ミズキの植林も行われているとのことです。


                                 2017.6.3撮影

ミズキ科ミズキ属の落葉広葉樹で、樹高10〜20mの高木。
北海道〜九州に分布し、丘陵地~山地の道路沿いや林縁部などに多く自生する。
樹皮は灰褐色~灰黒色。縦に浅く裂け目ができる。若い枝は紅紫色で、丸く稜はない。
枝張りが独特で、階段状の樹形になる。
葉は互生し、枝先に集まって付く。葉身は広卵形~広楕円形で長さ6〜15cm、先端は短く尖り、
基部は広いくさび形。縁は全縁。表面は無毛。裏面は粉白色。
葉柄は長さ2〜5cm、無毛で上面には溝がある。
花期は5〜6月で、枝先に散房花序を出し、小さな白い花を密に付ける。
花弁は4個、長楕円形で長さ5〜6mm。雄しべ4個、花糸は長さ5〜6mm。
花柱は1個で、長さ3mmほど。萼筒には白い伏毛が密生する。
果実が黒熟する時季になると、果柄が赤くなって目立つ。
果実は核果で、直径6〜7mmの球形。8〜10月に赤色から紫黒色に熟す。
核はほぼ球形で浅い縦の溝があり、先端に深いくぼみがある。




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