南三陸町戸倉地区南東部、沢奥の耕作放棄田への荒れた農道を上がって行くと、黒土が厚く
積もった斜面下や轍の間が、長々と掘り返されています。以前、大和町宮床地区で見かけた、
イノシシによる掘り返しとそっくりです。有機質の多い黒土には、ミミズや甲虫の幼虫など
が多いので、イノシシが掘り返してエサを探したものと思われます。
以前から奥羽山脈沿いの低山や山里には多くのイノシシが棲息していますが、1~2年前ま
では南部北上山地や沿岸部にイノシシはいないと言われていました。
それが遂に、これらの地域にも侵入してきたようです。
二枚とも2020.2.28撮影
さらに農道を上がって行くと耕作放棄田があって、湿地となった田や畦に何本もの踏み跡が
交錯しています。その踏み跡をまめに探すと、幾つかの明瞭な足跡が見つかりました。
カモシカやニホンシカと違って、ヒズメが長いように見えます。
イノシシの足跡について調べると、長い主蹄と、その後方に小さな副蹄というものがあるよ
うです。ここは泥田なので主蹄と副蹄の区別がつきにくいものの、幾つか副蹄が見分けられ
る足跡も見つかりました。
掘り返し跡や踏み跡が多いので、5~6頭は棲息しているようです。
「岡山県自然保護センター イノシシの足跡より」
2020.2.28撮影
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