気仙沼市本吉町、山地中腹から枝沢を下って本筋の沢に降ります。対岸の杉林を見上げる
と、道の縁らしきものが見えるので、急な斜面を上がって行くと荒れた林道に出ました。
それを下手へ下って行くと大きく右へ曲がりますが、その先に大きな根生葉の植物が10株
ほど生えています。大きいものでは長さ10cm以上あって、どこかで見たことがあります。
たしか・・仙台市泉区の山中だったか、クリンソウの根生葉に似ていますね。
周りをよく見ると小苗がたくさん生えていて、それも合わせると30株はありそうです。
先ほどの群生地から少し下ると右手から枝沢が下っていて、その辺りにも群生地があり、
小苗も含めると100株以上はありそうです。路肩の木漏れ日の当たる株では花茎を伸ばし始
めていて、先端に淡紅色のツボミが付いていますから、クリンソウで間違いないでしょう。
二枚とも2023.4.23撮影
クリンソウやサクラソウ、園芸植物の西洋サクラソウなどはシカやカモシカが食べない忌避
植物と言われています。これらの植物にはプリミンという成分が含まれていて、人も触れる
と漆と同じようにアレルギー反応を起こす場合があり、個人差はあるものの凄まじい痒みを
伴うようです。そのような性質の植物ですから、動物たちも決して食べないのだそうです。
シカが急増している栃木県や兵庫県にはクリンソウの大群生地がありますが、シカが他の草
を食べるためクリンソウは根生葉を広げやすくなり、それで群生地が形成されるものと推測
されます。詳しくは「丹波新聞 クリンソウ シカ」で検索して参照願います。
二枚とも2023.4.23撮影
クリンソウは2016年の5月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/521033df8f431c998e7c237a198583eb
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