里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミスミソウのロゼット葉

2017-11-16 | 日記
栗原市栗駒沼倉地区の山中、林道で中腹まで上がり、そこから細い沢に入ります。
沢の南側は急な斜面になっていて、そこに濃緑色のロゼット葉が散在していますが、スミレ
の仲間でしょうか。ちょっと登って確認すると、何とミスミソウの葉ですよ ! !
こんな土の斜面に生えているのは、初めて見ました。この地点の標高は300mほど。
ミスミソウは、宮城県北の5箇所ほどで自生を確認していますが、もっと水量の多い沢
沿いだったり、岩壁やその下部の岩礫地がほとんどです。

新潟県が県の草花に指定している「オオミスミソウ」は、このような土の斜面に自生して
いると聞きますから、或いはオオミスミソウかしら ? などとも思ってしまいます。




                             二枚とも2017.11.14撮影

園芸界でいうところの「雪割草」は、早春に色とりどりの花を咲かせることから、人気の高い
草花です。雪割草とはオオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウを総称したもの、
或いはオオミスミソウだけをそう呼ぶ場合とがあるようです。
オオミスミソウは、宮城県内には自生していないといわれていますから、写真の植物はそれ以外の
種でしょう。私にはそれぞれの違いがよく判りませんので、ここではミスミソウとして記述します。

雪が降る前の今の時季が、ミスミソウの葉が最も生き生きとしている活動期なんだとか。
園芸家たちを楽しませるのは花の咲く早春でしょうが、山に自生するミスミソウの場合は、花の時季
の葉は寒さや強風で傷めつけられて、可哀想な状態になっています。
この希少植物の濃い緑葉を楽しむには、夏草やつる植物が枯れた、今の時季が最適ですね。


                                 2017.11.14撮影

ミスミソウは昨年の3月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ザレ場に咲くミスミソウ





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