一関市花泉町日形地区北西部、丘陵上の集落道から浅い窪地を下って行くと、そこは小沢
の源頭だったようで、ゆるやかに下る斜面には溜池や棚田が続いています。
狭い農道を下って行くと、農道法面が裸地になっていて、そこに小さなスミレの花がたく
さん咲いています。草丈がスミレの半分くらいしかないので、ヒメスミレかも知れません。
農道下の溜池周りや、下手の棚田周りにもたくさん生えていて、株数は200株以上もありそ
うです。やや湿り気のある赤土で、しかも草木が生えていないことから、スミレのような
小さな種子が発芽するのには好都合なのでしょう。
アカネスミレもたくさん咲いていましたからね。
たぶん、ある時期に除草剤が撒かれたことで、裸地が維持されているのでしょう。
二枚とも2020.4.24撮影
葉を調べると葉表は濃緑色、葉身は長楕円形で基部は丸みを帯びていて、葉柄の上部には
翼があります。ヒメスミレの葉身は三角状被針形で基部が心形、葉柄に翼がありませんから、
私の写真のスミレとは別物ですね。
花を見ると花色は濃紫色ですが、唇弁の真ん中が白く、そこに紫条が入っています。
花の後部にある距はやや太く短めです。花色を除けば、アリアケスミレの特徴に近いよう
に思われます。「スミレハンドブック」でアリアケスミレの記事を読み込むと、花色には変
化が多く、白色が多いものの淡紫色~濃紫色のものもあるようです。
以上の特徴から、アリアケスミレの濃紫色タイプと仮定します。
二枚とも2020.4.24撮影
アリアケスミレは2016年の4月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/80d65505c37b77c232f9b0062acccf5a
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