里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

サルナシ 乳白色の花

2017-06-21 | 日記
栗原市栗駒町沼倉地区の林道脇に、サルナシの乳白色の花が咲いていました。
つる状の木本ですが、茎や枝が直線的に伸びるためか、木々に絡むというよりは梢から
枝垂れて花を付けている印象があります。

林道沿いとか山間の牧草地周辺など、ある程度の日射しが得られるような場所で、時々
見かけます。やや湿り気を好むようで、沢近くとか山裾の窪地に多いかも知れませんね。
今回は花で見つけましたが、花や実が付いていなくても赤い葉柄で識別できます。




                            二枚とも2017.6.17撮影

徳島県の祖谷地方、観光名所にかずら橋があります。これに使われている「かずら」ですが、
実はサルナシのつるなんだとか。現地ではシラクチカズラと呼ばれていて、強靭で腐りにくい
ので、昔から使い続けられているそうです。

最近、ビタミンCの含有が多いと注目されているのが、キウイフルーツですね。
地方のスーパーでも、1年を通じて店頭に並ぶようになりました。
これがサルナシの仲間なんだとか。
中国の揚子江流域が原産のシナサルナシが、1900年代初頭にニュージーランドに移出され、
品種改良されたのがキウイフルーツです。
含有するビタミンC、ベータカロテンやルテインの抗酸化作用で、がんや心血管障害などの
生活習慣病の予防効果があるようです。
サルナシはキウイ以上にそれらの含有量が多く、ベータカロテンが3.2倍、ルテインが1.8倍
と高濃度なんだとか。でも野生の果物ですから、食べ続けるのは難しいですね。


                                2017.6.17撮影

サルナシは2015年7月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
実生りの良いサルナシ


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