里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ユキザサの新芽

2021-04-13 | 日記

大和町吉田地区西部の吉田川支流源流域、小沢を遡って行くと北から枝沢が合わさり、辺
りが小広い平坦地になっています。流れの近くにはニリンソウが群れ咲き、南向きの斜面
にはアズマイチゲやキクザキイチゲがポツポツと咲き始めています。

小沢に沿ったなだらかな斜面を上がって行くと、小さなユリの新芽らしきものが点々と、
或いはまとまって生えています。小さいし、群生しているのでチゴユリでしょうか。

                              二枚とも2021.4.7撮影

しばらく上がって行くと、日当りの良い斜面には丈のある株が生えていて、早くも穂状の
ツボミが付いています。これはユキザサのツボミですね、こんなに群生しているのは初め
て見ました。湿り気のある、沢沿いや斜面下部がお気に入りなのでしょう。

名の由来ですが、小花の形が雪の結晶のようで、葉が笹の葉に似ていることから、ユキザ
サと名付けられたようです。別名にアズキナ、ササバナなどがあります。

                                  2021.4.7撮影

キジカクシ科(旧ユリ科)マイヅルソウ属の多年草で、北海道~九州に分布する。
山地の沢沿いや、落葉広葉樹林のやや湿った林床に生え、草丈は20~70cm。
根茎は直径4~7mmで肉質、節間は詰まらず横に這う。
茎は丸く直立するが、上部は傾いてほぼ水平になる。
葉は茎上部に互生し、葉身は卵状長楕円形で長さ6~15cm、基部は円く先は尖る。
両面に毛があり、特に裏面脈上に粗い毛が多い。
花期は5~6月、茎の先端に円錐花序を出し、白い小花を多数付ける。
花は両性花で花被片は6個、長さ3~4mmの狭長楕円形で平開する。
雄しべは6個あって花被片より短く、葯は黄色。雌しべの子房は花柱よりやや短く、柱頭は
円いかまたは僅かに3裂する。
果実は液果で、直径5~7mmの球形。秋に赤く熟す。



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