大和町西部、かつてこの辺りには農家が点在していましたが、集団で麓に移転したため、
今は細い集落道が何本か残されているだけです。そんな集落道の一本を緩やかに上がって
行くと、路肩の小高木が折られて道路側にはみ出しています。
小枝に直径1.5cmほどの赤い実が生っているので、ヒメコウゾの木ですね。
この実は甘く食べられますが、食感がネットリしているので人はほとんど食べません。
高い位置で枝が折られていること、赤い実が1個しか残っていないことから、クマが食べ
たのではないでしょうか。また、道路の反対側にも、荒らされたヒメコウゾの木が見える
ので、道路沿いに移動しながら食事したものと推測されます。
二枚とも2023.7.22撮影
ヒメコウゾの木から少し上がって行くと、道路の真ん中に黒いものが点々と落ちています。
歩み寄って観察するとクマの糞ですね。ふつう糞は一ヶ所にもっこりと盛られるのですが、
点々と落ちているのは、糞をしている最中に、渓流釣りの車が通りかかり、慌てて逃げだ
したのかも知れません。それにしても糞の量が少ないので、少年熊なのかも知れません。
糞を見ると、木の実の種と思しきものがたくさん含まれています。
もうクワやグミの実は終わっていますし、ミズキやガマズミの実はまだ半熟にもなってい
ません。何の実でしょう・・比較的早い時季に熟す、ニワトコやヤブデマリの実なら食べ
られるかも知れませんね。下にヤブデマリの実の写真を載せます。
赤い実はまだ半熟状態で、完熟すると黒くなります。
三枚とも2023.7.22撮影
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