新地町福田地区の県道を西へ歩いていると、路面に何かが散らばって赤黒いシミが
できています。「おや、クワの実みたいな色だね。でも、まだ時季じゃないよね ? 」と
呟きながら傍らの木を見上げると、大きなクワの木でたくさんの実が生っています。
「季節の巡りが早いね、もうクワの実の季節なんだ ♪ 」
ここでは単にクワと記述しますが、ヤマグワと識別するためマグワと呼ぶ場合もあります。
葉が大きく、葉表に光沢があるのが養蚕用のマグワで、山に自生するのがヤマグワです。
ヤマグワは葉が薄くて小さめで、葉表に光沢はありません。
垂れ下がった枝に手を伸ばし、5~6個摘み取って食べてみました。昔懐かしいクワの実
の味です。子供の頃はおやつなどたまにしか買ってもらえなかったので、自分たちで山の
畑へ行って、クワの実を摘んで食べたものでした。
甘酸っぱくて軟らかいクワの実は、最高のおやつでしたね。
二枚とも2017.6.10撮影
クワは蚕に食べさせる餌として、かつては盛んに植栽されましたが、海外からの安い生糸の輸入、
和装から洋装への変化等により、養蚕・製糸業が衰退してしまい、クワも利用されなくなって
放棄され、各地で大木に育っています。大木になればクワの実もたくさん生りますから、小鳥や
カラスも食べきれないのでしょう。それで落果して道路を汚しているわけですね。
クワの実はマルベリー(Mulberry)とも呼ばれ、健康効果の高い果実として知られています。
強い抗酸化作用をもつポリフェノールが非常に沢山含まれています。また、同じく強い抗酸化作用
をもつビタミンEもたくさん含まれているので、様々な成人病予防をはじめアンチエイジングにも
良いとされます。熟したクワの実を見つけたら、是非食べてみてください。
2017.6.10撮影
クワ科クワ属の落葉広葉樹で、樹高6~15mの高木。
ヤマグワと区別するためマグワ、或いはカラグワと呼ばれ、原産地は中国。
我国へは飛鳥時代に渡来したとする説がある。
樹皮は灰褐色で縦に筋が入る。枝は灰褐色で無毛。
葉は互生し、葉身は卵形~広卵形で長さ8〜15cm、切れ込みのないものから3裂するものまである。
先端は尖り、基部は切形~浅いハート形。縁にはやや粗い鋸歯がある。
表面はざらつくが、脈状はほとんど無毛。葉柄は長さ2〜4cm。雌雄異株。
花期は4〜5月で、本年枝の葉腋に花序が1個ずつ付く。雄花序は長さ4〜7cmの円筒形で、雄花が
多数つく。雄しべは4個。雌花序は長さ5〜10mm、雌花が多数つく。雌しべの柱頭は2個、
果実は集合果。長さ1.5〜2cmの楕円体。はじめは白く、6〜7月に赤色からしだいに黒紫色
になって成熟する。
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近くに大きな木があるので数年まえに取って
食べたことがありました。
やはり道路に落ちて黒くなっていました。
もうそんな季節なんですね。
クワの木をご存知でしたら、是非寄ってみてください。きっと熟した実もあるでしょうから。早く行かないとヒヨドリに食べられてしまいますよ(笑)
グミ
思い出してみるとクワの実を食べたのは東北
地震の前ですからもう五年も経っていますが
つい最近のような気がしています。
もう、1年短縮してしまいましたね(笑)
今でも、海岸近くを歩くと、高い木の梢にズボンが引っ掛かっていますし、海岸には海底から打ち上げられた巨大な岩が残されています。あれ以来諸々やるきを無くし、荒れ庭にしていましたが、今年から手を入れています。大変な大仕事で、6年間の長さを実感しています。