里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

セイヨウリンゴの花 東和町

2022-04-30 | 日記

登米市東和町、集落道を車で上がって行くと、山手の方にたくさんの白い花を付けた木が何
本も見えます。この辺りでは山裾の畑や台地上に、たくさんのリンゴの木が植えられたリン
ゴ園が造成されているので、この上にもリンゴ園があるのでしょう。

農道を上がって行くと、台地上にたくさんのリンゴの木が植えられていて、白い花が咲き揃
っています。ここでは7~8分咲きですが、さらに上の台地や斜面では半分も咲いていない
ようです。品種が違うのでしょうか。

                              二枚とも2022.4.28撮影

現在国内で栽培~販売されているリンゴのほぼ全てがセイヨウリンゴで、明治時代の初め
ごろにアメリカから苗木を導入して栽培が始まったものです。
原産地は中央アジアのコーカサス地方で、これがヨーロッパに広まり、やがてヨーロッパ
移民によってアメリカにも伝わり、盛んに栽培されていったようです。

日本国内の主なリンゴ産地は青森県や長野県で、次いで東北地方の各県が続きます。
特に青森県は全国の生産量の6割近くを占めて、断トツ1位です。
現在国内の主たる栽培品種は100種前後と言われていて、その品種別の生産量を見ると約
半分が「ふじ」、次いで「つがる」、「王林」、「ジョナゴールド」などが続きます。

                                  2022.4.28撮影

バラ科リンゴ属の落葉広葉樹で、樹高10~15mの高木。
近年はマルバカイドウ等の台木に接ぎ木する矮化栽培が殆ど。これで管理作業が容易にな
ったり、より密植して収量を上げるなどのメリットがある。その場合の樹高は2~3ⅿ。
幹は紫褐色、成木になると灰褐色になって不規則に裂ける。新枝には軟毛が密生する。
葉は長枝に互生し、短枝に束生する。葉身は長楕円形~卵形で長さ6~13cm、先は尖り、
基部は円形~切り形。葉柄は2~3cm。縁には鋸歯~重鋸歯がある。
表面は濃緑色で毛が散生し、裏面は緑白色で短毛が密生する。
花期は4~5月。ふつう短枝の先に散形状の花序をだし、直径3~4cmの白色~淡黄色の
花を数個つける。花弁と萼片は各5個。雄しべは20個、花柱は5個。
果実はナシ状果。球形~扁球形で直径4~12cm、9~11月に紅色~黄色などに熟す。



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