東松島市宮戸島、林道を西へ歩いて行くと、あちこちの木にテイカカズラが絡んでいて、
日当りの良い場所では色濃く紅葉しています。ただ、落葉広葉樹の紅葉とは違い、常緑広
葉樹の場合は冬に紅葉しても落葉することなく、春になれば緑葉に戻って行きます。
テイカカズラの他にもヤブコウジやナンテンの葉が冬に紅葉しているのを見かけますから、
何か共通する仕組みがあるのでしょう。
二枚とも2022.1.2撮影
ふつうの落葉広葉樹は、古くなったり必要でなくなった葉を自ら壊しますが、この過程で
紅葉し、葉に残っていた栄養分は枝や幹に戻して再利用します。
常緑広葉樹の1つであるテイカカズラの紅葉は、ストレスが原因の紅葉と言われています。
一般に植物にとってのストレスは強い日射しとか冬の寒さで、この紅葉では冬の寒さが主
因と言うことになります。葉がストレスを受けるとアントシアニンなどの色素が蓄積され、
赤く見えるようになります。なぜ色素が蓄積されるかというと、人が用いるサングラスの
ように光を吸収して、光合成する葉を守るのだとする説があります。
ストレス(寒さ)が無くなればアントシアニンは分解され、緑色の元である葉緑体は葉にその
まま残されていますから、葉の色は緑色に戻ります。
二枚とも2022.1.2撮影
テイカカズラは2016年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/bc80ed728d9e3996d270bf91db640506
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