町内の散歩で横丁を歩いていると、生垣の根方に数株のタネツケバナがロゼット葉
を広げています。ふつう小川沿いとか田んぼの畦道に生える植物なのに、ここは道端です
し、それに葉がもっこりと盛られたような、重なりを見せています。
タネツケバナには幾つかの仲間がありますから、或いはそれらの内の一つかも知れません。
植物図鑑等と照らし合わせてみましょう。
二枚とも2017.2.5撮影
「野草のロゼット」という本で確認すると、写真のロゼット葉は「ミチタネツケバナ」
という帰化植物のようです。決め手は、根生葉先端の頂小葉が大きめで、切れ込みが入ら
ずに丸いこと。タネツケバナの頂小葉には、二箇所に切れ込みがありますからね。
「日本帰化植物写真図鑑」に拠ると、「1992年に工藤洋らが既往の標本を調べて、宮城県
から日本海側にかけて本種の侵入を報告し、和名を与えた」とのこと。
ただし、我国への侵入そのものは、1980年頃と推測しているようです。
その後の散歩や各地の踏査でタネツケバナ類の葉を観察すると、道端や屋敷周り、畑や
花壇などで見られる殆どの株が、ミチタネツケバナのようです。
2017.2.5撮影
アブラナ科タネツケバナ属の1~2年草で、ヨーロッパ~東アジア原産の帰化植物。
我国への侵入は、1980年頃と推測される。現在では東日本や日本海側を中心に広範囲に拡散し、
道端や畑などやや乾燥地に生える。草丈10~30cm。
根生葉は奇数羽状複葉でロゼット状に広がる。小葉は広楕円形で基部はくさび形、柄がある。
頂小葉が1枚で側小葉が3~10対付く。頂小葉は側小葉よりもやや大きい。
根生葉は花期や果期にも残る。
茎は直立、または基部付近で分枝斜上して上部は直立、高さ5~30cmになり、無毛。
ふつう茎葉が1~3個つくが、ないこともある。
花期は2~6月で、花は白色の4弁花。花弁の長さ2.5~4.5㎜、雄しべは、ふつう4個まれに
5~6個。花柱は長さ0.1~0.6㎜。萼片は4個。
果実は細い円柱形で長さ1.5~2.5㎝、柄と果実がまっすぐに立ち、花茎に添うように伸びる。
種子は扁平な惰円形で、長さ1㎜ほど。
を広げています。ふつう小川沿いとか田んぼの畦道に生える植物なのに、ここは道端です
し、それに葉がもっこりと盛られたような、重なりを見せています。
タネツケバナには幾つかの仲間がありますから、或いはそれらの内の一つかも知れません。
植物図鑑等と照らし合わせてみましょう。
二枚とも2017.2.5撮影
「野草のロゼット」という本で確認すると、写真のロゼット葉は「ミチタネツケバナ」
という帰化植物のようです。決め手は、根生葉先端の頂小葉が大きめで、切れ込みが入ら
ずに丸いこと。タネツケバナの頂小葉には、二箇所に切れ込みがありますからね。
「日本帰化植物写真図鑑」に拠ると、「1992年に工藤洋らが既往の標本を調べて、宮城県
から日本海側にかけて本種の侵入を報告し、和名を与えた」とのこと。
ただし、我国への侵入そのものは、1980年頃と推測しているようです。
その後の散歩や各地の踏査でタネツケバナ類の葉を観察すると、道端や屋敷周り、畑や
花壇などで見られる殆どの株が、ミチタネツケバナのようです。
2017.2.5撮影
アブラナ科タネツケバナ属の1~2年草で、ヨーロッパ~東アジア原産の帰化植物。
我国への侵入は、1980年頃と推測される。現在では東日本や日本海側を中心に広範囲に拡散し、
道端や畑などやや乾燥地に生える。草丈10~30cm。
根生葉は奇数羽状複葉でロゼット状に広がる。小葉は広楕円形で基部はくさび形、柄がある。
頂小葉が1枚で側小葉が3~10対付く。頂小葉は側小葉よりもやや大きい。
根生葉は花期や果期にも残る。
茎は直立、または基部付近で分枝斜上して上部は直立、高さ5~30cmになり、無毛。
ふつう茎葉が1~3個つくが、ないこともある。
花期は2~6月で、花は白色の4弁花。花弁の長さ2.5~4.5㎜、雄しべは、ふつう4個まれに
5~6個。花柱は長さ0.1~0.6㎜。萼片は4個。
果実は細い円柱形で長さ1.5~2.5㎝、柄と果実がまっすぐに立ち、花茎に添うように伸びる。
種子は扁平な惰円形で、長さ1㎜ほど。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます