登米市中田町上沼地区北東部、北上川堤防を越えると河川敷に何枚か畑があって、そこに
何かの豆が植えられた畝が数本あります。立ち寄ってみるとササゲのような豆が生ってい
て、大豆くらいの草丈の株に点々と花も咲いています。
花はごく淡い紅紫色の蝶形花で、花の直径は3cmほどありそうです。
今までササゲはつる状の種だけと思っていましたが、丈の低い種もあるんですね。
二枚とも2020.8.14撮影
ネット検索でササゲを調べると、大別してつる性と矮性(わいせい)の2つのタイプがあり、
つる性種はつるの長さが2~4mになリ、矮性種の方は草丈が30~40cm。
ササゲの名の由来は、サヤが物を捧げるように上を向いていることからことから名付けら
れたとされます。或いは、サヤを牙に見立てて細々牙(ささげ)と呼んだとする説などもある
ようです。関東以南の暖地を中心に栽培されており、寒さに弱いことから秋田県や岩手県
が栽培の北限といわれています。
二枚とも2020.8.14撮影
マメ科ササゲ属の1年草で、北アフリカのエチオピア原産。我国へは平安時代に伝来。
つる性種と矮性種がある。葉は茎に互生、3出複葉で葉柄は長く、小葉は先の尖る卵形で、
葉表にはやや光沢がある。托葉の基部に付属体があるものもある。
花期は7~9月、葉腋から長い花軸を出し、その先に数個の蝶形花を付ける。花色は品種
によって白色、淡青紫色、淡紫色、淡紅紫色などがある。花の直径は3cmほど、旗弁は円
形で、しばしば竜骨弁と花柱の上部が湾曲する。雄しべは10個、花柱の先は反曲して嘴状
に伸びる。柱頭は花柱の先端とは反対側で、反曲部直下の側面にある。
果実は豆果。莢は円筒形で長さ12~20cm、直径0.5~1.5cm、若い うちは先端がやや上方に
反り返る。種子は小豆類似の形の物から、扁平で角ばる物まで種々ある。
種子の色は赤色、白色、褐色、黒色、 斑色紋様のものもある。
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