里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フクロシダ 日形の岩場

2019-11-14 | 日記
一関市花泉町日形地区北東部、山裾の林道を西へ行くと、山の一角が開削された岩場になって
いて、遠目ながら羊歯植物らしきものが生えているのが見えます。
慎重に岩場を登っていくと、岩棚や割目に小形の羊歯が生えていて、よく見ると以前観察した
フクロシダに似ています。帰宅後に写真等を見比べてみましょう。
なお、岩場は硬い頁岩から成っているようです。




                             二枚とも2019.11.13撮影

写真を見比べると、以前観察したフクロシダで間違いないですね。
なおフクロシダの名は、葉裏のソーラスを包み込んでいる包膜の形が、袋状になっていることに
由来するようです。ただ、この岩場のフクロシダの葉裏を何枚か見ましたが、ソーラスもそれを
包んでいる袋も確認できませんでした。株が小さいとか、貧栄養でソーラスができなかったのか、
或いは時季的にもう落ちてしまったのか、そこのところは不明です。

フクロシダはかなり希少な羊歯で、東日本の日本海側諸県や関西以西の多くの府県で絶滅危惧種
に指定されています。私の踏査では南三陸町や登米市で自生を確認していますが、今回の踏査で
岩手県内でも自生が確認できたので、記事にまとめました。


「鳥平の自然だより フクロシダより」


                                 2019.11.13撮影

フクロシダは2015年の3月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
岩壁のフクロシダ


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