登米市東和町米川地区北東部、沢に沿った杉林内の林道を下っていると、山裾や林道の法面に
イヌワラビ、或いはその仲間と思しき羊歯をよく見かけます。たびたび見かけるので種を確認
すべく各部位を観察すると、中軸や羽軸が緑色ですし、小羽片に細かい切れ込みが入っている
ので、イヌワラビ類ではないかも知れません。羽片の付き方、葉柄基部の鱗片、葉裏のソーラス
などを撮影し、帰宅後に図鑑と見比べてみましょう。
撮影した写真から、下部羽片が短くなっている、最下羽片が表側に跳ね上がっている、小羽片に
細かい切れ込みがある、ソーラスが楕円形で軸と辺縁の中間あたりに付いている、葉柄基部に鱗
片が密生などの特徴から、イヌワラビと同じメシダ属の「ヘビノネゴザ」と同定しました。
二枚とも2019.11.05撮影
ヘビノネゴザの名は、放射状に束生する葉の間に、ヘビがとぐろをまいていることがあるのに
由来すると解説されています。ただ中形の羊歯ですからね、実際にヘビがとぐろを巻くほどの
スペースは無いでしょう。何かのこじつけか。
別名にカナヤマシダ(金山羊歯)があり、これにはちゃんと裏付けがあるようです。
鉱山地帯やその下流には特に多く自生していて、砂礫や土壌中の鉄、銅、亜鉛、カドミウムな
どの金属を選択的に吸収し、これを固体内に蓄積する性質があるというのです。
これは科学的に証明されていて、鉱山地帯やその下流では、他の植物が金属成分を嫌って極端
に少いのに対し、このヘビノネゴザだけが大きな群落を形成する例が多いそうです。
二枚とも2019.11.05撮影
イワデンダ科メシダ属の中型の夏緑性羊歯植物で、北海道~九州に分布し、草丈は30~80cm。
丘陵~山地の林縁や林道法面などに自生するが、金属鉱山やその跡地では大群落を形成する。
金属鉱床地帯の指標植物で、重金属を固体内に濃集する特性がある。
根茎は短く斜上または直立し、葉を束生する。葉柄は葉身より短いか同長でわら色、下部では
暗褐色で少し膨らみ、鱗片を密生する。基部鱗片は線形で茶色~黒褐色。
葉身は長楕円形~三角状長楕円形の2回羽状複葉、先端は長く尖り、下部はやや狭くなる。
羽片は披針形~広披針形、無柄で先端は長く尖る。小羽片はやや鋭頭で前側の耳垂はやや大きく、
辺縁は鋸歯で基部は羽軸に翼となってつき、羽軸背面に毛は生えない。
胞子嚢群は中肋と辺縁の中間につき、包膜は長楕円形または鉤形で全縁。
イヌワラビ、或いはその仲間と思しき羊歯をよく見かけます。たびたび見かけるので種を確認
すべく各部位を観察すると、中軸や羽軸が緑色ですし、小羽片に細かい切れ込みが入っている
ので、イヌワラビ類ではないかも知れません。羽片の付き方、葉柄基部の鱗片、葉裏のソーラス
などを撮影し、帰宅後に図鑑と見比べてみましょう。
撮影した写真から、下部羽片が短くなっている、最下羽片が表側に跳ね上がっている、小羽片に
細かい切れ込みがある、ソーラスが楕円形で軸と辺縁の中間あたりに付いている、葉柄基部に鱗
片が密生などの特徴から、イヌワラビと同じメシダ属の「ヘビノネゴザ」と同定しました。
二枚とも2019.11.05撮影
ヘビノネゴザの名は、放射状に束生する葉の間に、ヘビがとぐろをまいていることがあるのに
由来すると解説されています。ただ中形の羊歯ですからね、実際にヘビがとぐろを巻くほどの
スペースは無いでしょう。何かのこじつけか。
別名にカナヤマシダ(金山羊歯)があり、これにはちゃんと裏付けがあるようです。
鉱山地帯やその下流には特に多く自生していて、砂礫や土壌中の鉄、銅、亜鉛、カドミウムな
どの金属を選択的に吸収し、これを固体内に蓄積する性質があるというのです。
これは科学的に証明されていて、鉱山地帯やその下流では、他の植物が金属成分を嫌って極端
に少いのに対し、このヘビノネゴザだけが大きな群落を形成する例が多いそうです。
二枚とも2019.11.05撮影
イワデンダ科メシダ属の中型の夏緑性羊歯植物で、北海道~九州に分布し、草丈は30~80cm。
丘陵~山地の林縁や林道法面などに自生するが、金属鉱山やその跡地では大群落を形成する。
金属鉱床地帯の指標植物で、重金属を固体内に濃集する特性がある。
根茎は短く斜上または直立し、葉を束生する。葉柄は葉身より短いか同長でわら色、下部では
暗褐色で少し膨らみ、鱗片を密生する。基部鱗片は線形で茶色~黒褐色。
葉身は長楕円形~三角状長楕円形の2回羽状複葉、先端は長く尖り、下部はやや狭くなる。
羽片は披針形~広披針形、無柄で先端は長く尖る。小羽片はやや鋭頭で前側の耳垂はやや大きく、
辺縁は鋸歯で基部は羽軸に翼となってつき、羽軸背面に毛は生えない。
胞子嚢群は中肋と辺縁の中間につき、包膜は長楕円形または鉤形で全縁。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます