登米市東和町、川に並行する車道を走行していると、傍らの草地の中にコブシかハクモク
レンらしき高木が茂っていて、枝先にツボミらしきものがたくさん付いています。
冬は葉も花も無いので、両者を見分けるにはツボミの形や樹皮で見分けるしかありません
が、それぞれの特徴を把握していないので、帰宅後に樹木図鑑等で調べるしかありません。
二枚とも2023.2.17撮影
ハクモクレンのツボミは太めで長さ2.5cmほど、ほぼ上向きに付くようです。
コブシはハクモクレンよりも細長く、ツボミの付く向きは枝の伸びた方向に従って外向き
に付くとのことです。私の写真のツボミはボッテリと太く、ほぼ全てが上向きに付いてい
ますから、ハクモクレンで間違いないでしょう。
枝ぶりもツボミの付く方向と同じ傾向があり、ハクモクレンの枝先は短く上向きに曲がっ
ていますが、コブシの枝先は直線的に外側へ伸びているようです。
二枚とも2023.2.17撮影
モクレン科モクレン属の落葉広葉樹で、樹高5~15mの高木。
原産地は中国南部。古い時代に薬用として渡来し、現在では庭木や公園木として各地に植
栽されている。薬用部位はツボミで、生薬名は辛夷。頭痛、鼻炎などに効果がある。
樹皮は濃灰色、成木では粗い割れ目が生じる。枝を多く分けて広い樹冠をなす。
小枝は灰褐色、やや太く先端は上向きに曲がる傾向がある。
葉身は倒卵形~広倒卵形で長さ10~15cm。表面は緑色でやや光沢がある。
先端は短く尖り基部は鈍いくさび形。葉柄は長さ1~2.5cm。
花期は3~4月、ツボミは太めで長さ2.5cmほど、ほぼ上向きに付き、葉が展開する前に開
花する。花は白色で直径10~16cm、上向きに咲き芳香がある。花被片は9個、長楕円状倒
卵形で長さ6~8cm。雄しべは多数で、基部が赤紫色で葯が淡い黄色~淡紅色。
雌しべは淡い緑色で、多数が柱状に集る。
果実は袋果が集まった集合果。長さ10cmほどのこぶし状の楕円形、9~10月に赤熟する。
外種皮は赤色、種子は心形で扁平、長さ9mmほど。
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