東松島市浅井地区西部、丘陵地の麓の集落道を東へ歩いていると、山側法面全体が常緑の
植物に覆われています。歩み寄って確認すると、ツルニチニチソウの群落ですね。
植物図鑑では「常緑性つる植物だが、寒冷地では冬季落葉」となっています。宮城県内の
低地では、厳寒期でも葉が枯れませんから、寒冷地には当たらないのでしょう。
二枚とも2020.12.25撮影
ツルニチニチソウは有毒植物ですが、ヨーロッパでは茎葉を止血(腸出血、子宮出血)や催
吐に用いていたようです。明治期に渡来した帰化植物のためか、我国では薬草として用い
た例はないようです。
ツルニチニチソウやその仲間のヒメツルニチニチソウには、多くのアルカロイドが含まれ
ていて、その中の一つにビンカミンという成分があります。
ビンカミンは脳内の血流を改善して、記憶力・集中力を上げるとされ、その誘導体である
ビンポセチンが医薬品として使用され、主に認知症の治療薬として注目されていたが、治
験では有効性が低いとされ、2001年に販売が中止されたようです。
ただ、サプリメントとしては現在も販売されているようです。
ところがアメリカではサプリメントの飲用者の中に、気分的に落ち込んだり、怒りっぽく
なったり、幻覚が現れるなど精神的に不安定な状態になる例があったようです。
ただ、この例は他のサプリメントとの飲み合わせによるものとの見解もあるとかで、因果
関係はよく解っていません。
参考記事を下に貼り付けます。
http://mental.ai-health.net/binnposetinn.html
二枚とも2020.12.25撮影
ツルニチニチソウは2016年の5月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/4ebb58be2d92b49796ebd5d5b03385ef
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