大崎市南東部には標高50~140mの、なだらかな丘陵が広がっていて、その多くが
山林ですが、耕作地が帯状に、或いはパッチワーク状に点在しています。
小河川が何本も流れているものの、それだけでは農業用水が不足するため、
あちこちに大小の溜池が点在しています。
二枚とも2015.4.2撮影
ある小さな溜池近くの農道を歩いていると、その土手にたくさんのショウジョウバカマ
が咲いているのを見つけました。
土手は北向きですし、溜池の水が僅かずつ浸み出しているようですから、ショウジョウ
バカマにとっては快適な自生環境なのでしょう。
それに笹や草がきれいに刈り払われていますから、ショウジョウバカマのような
ロゼット葉は展開しやすいのでしょうね。
二枚とも2015.4.2撮影
ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草で、北海道~九州に分布する。
山地や丘陵の日陰~半日陰のやや湿った場所に生える。
沢沿いの斜面や林道法面でよく見かける。
花期は3~5月、標高の高い山では7月頃まで咲いている。
葉はややつやのあるロゼット葉で、冬も枯れずに残る。
葉の形は倒披針形で長さ5~20cm、その中心から10cmほどの花茎を伸ばして、
横向きの集合花を咲かせる。
花色は淡紅色が多いが、紫~白と変化が見られる。
花後、花茎は30~40cmまで伸びる。
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