里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

コヒルガオ 水路沿いの草地

2024-05-21 | 日記

松島町東部、水路沿いの草地を下流側へ歩いて行くと、ヒルガオらしきつる草が這い気味
に茂っています。大き目の葉を見ると、基部が左右に耳状に張り出しているので、コヒル
ガオかも知れません。植物図鑑では見ていますが、フィールドで見るのは初めてです。
ヒルガオの花を見つけるたびに、コヒルガオも咲いていないかと探していましたが、今ま
で出会うことがなかったので、関東以西にしか分布していないのかと諦めかけていました。

                                 二枚とも2024.5.19撮影

コヒルガオの葉の形状は変化が大きく、これだけでコヒルガオと同定するのは難しいよう
です。決め手は花の柄にあるようで、コヒルガオの花柄上部には狭い翼があって、これが
縮れているとのこと。手近な株に花はなく、やむなく更に下流側へ歩いて行くと、淡紅色
の花が1個だけ咲いているのを見つけました。
花柄を見ると縮れた翼が認められるので、コヒルガオで間違いないでしょう。
ただ、ヒルガオ等の花は群れ咲くのが最大の魅力ですから、6月に入りたくさんの花が咲
くのを待って、改めて撮ってみたいものです。

                                 二枚とも2024.5.19撮影

ヒルガオ科ヒルガオ属のつる性多年草で、本州~九州に分布する。
日当たりのよい道端や草地、耕作地周辺等に自生し、ヒルガオよりも乾燥に強い。
地中に白色の地下径をのばしてふえ、つるを1~2m伸ばし他物に反時計回りに巻き付く。
葉は互生し、葉身は鉾形で長さ3〜7cm、基部の左右が耳のように横に張りだす。
葉柄は長さ2~5cm。
花期は6〜8月、葉腋から長さ2〜5cmの花柄をだし、淡紅色の花を1個つける。
花柄の上部には縮れた狭い翼がある。花冠は直径3〜4cmの漏斗形。萼は5裂し、大きな
苞に包まれている。雄しべは5個で花筒内にある。花柱は1個で柱頭は2個。
果実は蒴果で種子は無毛だが、結実することは少ない。

 



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