東松島市上下堤地区の、丘陵地の狭間を通る農道を上がって行くと大きな溜池が
あり、その土手にカヤツリグサ(?)が生えていました。
湿った草地や休耕田、水路沿いなどでよく見る植物ですが、他の草に混じっているため、
草姿全体を捉えるのが難しいのに、ここでは水際に生えていたため、容易に撮影できました。
二枚とも2017.8.11撮影
カヤツリグサの仲間で間違いないでしょうが、カヤツリグサなのか、コゴメガヤツリ
なのかは細部を見比べないと判りません。
カヤツリグサでは、花序枝に付く小穂はまばらで開出しますから、写真とは違いますね。
それにカヤツリグサは湿った土壌を好みながらも、水辺や水田中には育たないようです。
コゴメガヤツリでは、小穂が丸く密集して付き、小さな稲穂のように見えるようですから、
写真の植物は「コゴメガヤツリ」で間違いないでしょう。
2017.8.11撮影
カヤツリグサ科カヤツリグサ属の1年草で、本州~九州に分布し、草丈は20~60cm。
カヤツリグサより湿地性が強く、水田や水路脇、湿地周辺などの水辺にこだわって自生する。
茎(稈)は3稜形で硬く細く、叢生して直立する。基部から根生葉を生じる。
葉は幅2~6mm。葉状の苞は2~3個つき、その間から長さ15cmほどの花序を多数出す。
花期は8〜10月、小穂は長さ3~10mmの線形、開出せず、軸に沿って斜上し、黄色がかって
米粒のように見える。鱗片は膜質、緑色の中肋がわずかに突出する。
果実は長さ1mmほどで、3稜のある倒卵形。褐色に熟して、鱗片をつけたまま落ちる。
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