石巻市雄勝町で、国道398号線から別れて半島部へ向う県道を走行していると、
民家跡の山側に、鮮やかな朱色の花が、群生しているのが見えます。
遠目にも小さめの花と判りますから、季節からいってもヒメヒオウギスイセンでしょうね。
前方の脇道に車を入れてから、歩いて引き返し、撮影しました。
二枚とも2016.7.31撮影
花色が朱塗りの鳥居のようで、草姿や花のつくりも和風な印象ですが、ヨーロッパ
から移入された園芸種のようです。南アフリカ原産のヒオウギズイセンとヒメトウショウブ
をフランスで交配したものと言われ、わが国へは明治の中期に移入されて、
その後各地に広がったようです。
因みに花は咲きますが不稔性で、種子ができないのだとか。
ということは、民家の庭先に植えられていたものが、大津波によって裏山へ流され、
そこで根付いて、たくさんの花を咲かせるようになったのかも ?
2016.7.31撮影
アヤメ科ヒメトウショウブ属の多年草。フランスで交配された園芸種で、草丈は
50~80cm。わが国へは明治時代中期に観賞用として移入された。
交配したフランス人モントブレットの名前に因んで「モントブレチア」と呼ばれたり、
「クロコスミア」という別名で呼ばれたりもする。
地下茎を横に伸ばし、その先に球茎をつくって増える。球茎は直径1~3.5cmで、
黄褐色の皮に覆われる。 葉は長さ30~80cm、幅1~2cmの剣状で、太い中央脈がある。
花期は6~8月で、長い花茎を伸ばし、上部で分枝して穂状花序を出し、朱赤色の花を
多数付ける。花は漏斗状で直径3~4cm、花被片は6個、うち外花被片3個がやや
小さい。雄しべ3個、花柱は3裂する。
果実は蒴果、不定形な球状で直径5~10mm。不稔性のため種子はできない。
性質は非常に丈夫で、各地で半野生化している。
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